KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

風よ 僕らに海の歌を (ハルキ文庫 ま 14-3)

風よ 僕らに海の歌を (ハルキ文庫 ま 14-3)

風よ 僕らに海の歌を (ハルキ文庫 ま 14-3)

作家
増山実
出版社
角川春樹事務所
発売日
2019-02-14
ISBN
9784758442343
amazonで購入する

風よ 僕らに海の歌を (ハルキ文庫 ま 14-3) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

fwhd8325

フィクションとノンフィクションの境界が融合した傑作だと思います。増山さんの作品は、これまでにも読んでいますが、創作力と史実を丁寧に描くことで、読者への関心を何倍にもそそることになっていると思います。それにしても、戦争は嫌だ。作品の中で「それが戦争だから」と語る場面がありますが、だから戦争をしていけないと、気がつかないのでしょうか。

2019/07/28

トラキチ

作者得意の史実に基づいた関西を舞台とした作品であり、人間の強さ・弱さ・素晴らしさを読者に知らしめてくれる良作であると言える。日本とイタリアは当初同盟を組んでいましたが、先にイタリアが降伏することにより戦況が変わります。作者は戦争に翻弄されつつも、現実を見つめひたむきに生きることを選択したイタリア人男性とその家族及び子孫の物語を紡いでいます。イタリア(シチリア)で亡くなったと思っていた息子が日本に来て、日本人との妻との間に出来た子供と一緒に育て始めてから物語が動き出しその後はいろんなことが起こります。

2020/09/05

penguin-blue

第二次世界大戦中、同盟国日本との共同任務にあたっていた特務艦で料理担当だったジルベルトは故国の突然の降伏で日本の捕虜となり、戦後日本女性と結婚してイタリア料理店を開く。イタリア人なので恋と料理と音楽、というのではないだろうが、縦糸はいかにも善良なイタリア人らしい主人公とその家族の平成までを描いたホームドラマ。ただし、背景として描かれる戦中~戦後の世相と、宝塚の風景はなかなか興味深い。イタリア人捕虜の話や、戦争の間の宝塚の歌劇団の話など、ある意味8月に読むにふさわしかったかも。

2019/08/19

カレイ.シュウ

出来事を綴っていくだけ。う~ん、がっかり本。

2022/03/01

Walhalla

親子三代に及ぶ壮大な物語でした。戦争により祖国イタリアを離れ、神戸・宝塚など阪神間での暮らしぶりが描かれています。多くのものを失った悲しみに負けず、料理と音楽で地元の人々を魅了する様子は、シチリアと日本の心をつなぎますね。この物語にはモデルがあるそうですが、70年以上続くそのイタリア料理のお店では当時のメニューが頂けるそうで、宝塚の歴史の一部と言っても良いですね。そして、この作品にもロベルト・バルボンさんのエピソードが登場します。阪急ブレーブスのオールドファンにはたまりませんよね。

2021/09/02

感想・レビューをもっと見る