食堂メッシタ (ハルキ文庫 や 11-7)
食堂メッシタ (ハルキ文庫 や 11-7) / 感想・レビュー
しんごろ
メシッタを一人で切り盛りする満希。イタリアの料理が好きすぎて、いやイタリアの料理に取り憑かれてという印象。イタリア料理でなくイタリアの料理がポイントですね。そしてストイック!満希を見ていると『好きこそ物の上手なれ』という言葉が、満希に相応しい。メシッタの開店までの過程が面白く、満希と一緒にイタリアのグルメツアーに行った気持ちになれました。ひとつのことで、ここまでできる愚直さ、涙ぐましい努力は、自分も見習いいたい。そして、楽しく時にはストイックになんでもいいから取り組みたいです。いろいろ学べた作品です。
2019/06/13
machi☺︎︎゛
満希が仕入れから仕込み、調理、接客と全て一人でこなすイタリアン「食堂メッシタ」。分かりにくい場所にあるにも関わらずいつも予約でいっぱいの人気店だ。ただそこに至るまでの満希の人生は波瀾万丈だった。日本とイタリアの話が交互に織り交ぜられ満希の努力はすごいと思った。でも好きな事に熱心に一途に取り組む姿はかっこよかった。日本でのイタ飯と言われているものではなく本場のイタリア料理が食べたくなる一冊。
2023/01/10
おしゃべりメガネ
昨年、一時期にめっちゃ読んだ山口先生の作品。代表的なシリーズモノを読んでしまっていたので、山口先生作品はちょっと間が開いての一冊です。目黒にある小さなイタリア料理店『メッシタ』。そこの女性店主「満希」は1人で営み、人気の店となっています。ライターの「笙子」とはふとしたキッカケから仲良くなり、そんな彼女は「満希」の料理から生きる希望を取り戻したコトもあります。ある日「満希」が店を閉めると言い出し、ライターの「笙子」は彼女にこれまでの出来事をインタビューし、記事にしたいと伝えます。全体的に薄味な作品かなと。
2024/05/20
aoringo
読んでいて食べたくなるような単なるグルメ小説というだけではなく、主人公の料理人としての成長物語でもあった。メッシタは主人公が腕を奮うイタリア料理店の名前。閉店を機にこれまでの人生を振り返っていく。色々と、とんとん拍子に行き過ぎの気もするけど、聞いたことのない様々なイタリア料理がどんどん登場して全てを吸収しようという彼女の情熱や心意気が気持ちいい。イタリアの地元に根付いた料理なので珍しいものばかりでした。おいしそ~。
2020/07/10
mr.lupin
山口惠以子さんの著書八冊目読了。美味しい料理で財布にも優しい小さなイタリアン「メッシタ」を一人で営んでいる満希。そんな満希のイタリアン料理に掛ける情熱の物語だった。でも面白かったけれども正直イタリアン料理と言うものにほとんど馴染みがなく、知ってるのはパスタやピッツァ位で、後は美味しそうな雰囲気はしたものの、そこまで胃袋が刺激されることもなかったかな。やっぱり「食堂のおばちゃん」シリーズの方が相性が良さそうな。でも、もし続きがあれば手に取ると思うけど。☆☆☆☆☆
2021/01/27
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