あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫)
あきない世傳 金と銀(八) 瀑布篇 (時代小説文庫) / 感想・レビュー
小梅
新型コロナウィルス拡大防止の為、仕事を休業中に何かヒントはないか?と読み始めた。麻疹の大流行で町から人々が消え商売が行き詰まる店が多数出る中、五鈴屋は利が薄いとはいえバンバン売れる商品が…現状、終わりが見えない中、小説のようにはいかないのが現実と思ってしまい、なかなか先に進めませんでした。買う方も売る方も共に幸せな商売でなければ…今は、それだけを思い、自分にできる事は?と考える機会になりました。
2020/05/06
しんごろ
こいつはいけねえ。いけねえよ~。(あれ、どこかで聞いたような…)続きが気になるではないか。前作が平穏で泣けたからね。いきなり風雲急を告げる展開に驚いたよ。彼奴がついに名を変えて出てきやがった。優しさはあるけど、あいかわらずという感じだね。賢介……そういうことか。結、気持ちはわかるが、なんていう事してくれるんだ。おいおい、まさか音羽屋に…なんてことにならないだろうな。ああ、めちゃめちゃ続きが気になるわ~!
2020/03/04
ひさか
2020年2月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ8作目。五十鈴屋の小紋染の新たな展開が嬉しい。降りかかる火の粉に妹の結や手代たちの思いとがんばりに拍手です。
2020/10/12
やま
あきない世傳 金と銀シリーズの8作目 2020.02発行。字の大きさは…小。 結は、姉・幸への…、小紋染めの潮目が変わると言われる干支の伊勢型紙6枚すべてが無くなる。 姉への書置き「かんにん」とは…。 そんななか5代目五鈴屋当主惣次が、両替商井筒屋三代目当主として幸の前に現れ、助言をする。 小紋染めが江戸の町に広まり五鈴屋江戸店は、好調であったが絵柄が可愛く町人の女の人には気に入られるが、それ以上の広がりがない。その打開策として干支を染めた小紋染めを広めようとした矢先に…。 結は、賢輔が姉を慕って…。
2020/03/19
Yunemo
現代で言えば、新商品の開発に成功し、マーケティングの手法を駆使して拡大戦略へ、と言えるのでしょう。これにより消費者の支持を得て商いが、五十鈴屋が育っていく。これに伴う経営者交代、幸が難しい選択を強いられました。唐突な惣次の出現、いやいや恐れ入ります。悪い奴ほど、阿保な振りが上手いよって、気ぃつけなはれ、なかなか出せる言葉じゃありません。それにしても結の気持ち、痛いほどわかって、著者の意図がどの方向へ、心配してましたが、こんな形で結を動かしましたか。27歳の乙女心を、次作でどう表現していただくのか興味深々。
2020/03/29
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