あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 た 19-25 時代小説文庫)
あきない世傳 金と銀(十) 合流篇 (ハルキ文庫 た 19-25 時代小説文庫) / 感想・レビュー
しんごろ
こいつはいけねえ。いけねえよ~。(あれ、どこかで聞いたような…)お梅どんが気になって、ほぼ一気に読んでしまった。大阪から江戸にやって来たお梅どんと菊栄が幸運も一緒に連れてきた。五鈴屋の快進撃開始。じっくり構えた幸の器量に舌を巻いてしまう。しっかり時の流れを読んて絶妙なタイミングで、粋な浴衣を売り出した。あきないに関しては天賦の才だね。でも音羽屋や呉服商の重鎮どもは黙っていないはず。次作は雲行きが怪しい予感がする。人材という素晴らしい財産がある五鈴屋は、どんな困難や災難も乗り越えてくれる。次作も楽しみだ。
2021/02/23
Yunemo
不運を糧に、現代的に言えばピンチはチャンス、まさに本作はこれを具現した物語に仕上げてますね。著者のことですから、本作の中でまた急降下の問題を提起するんじゃないかと、どこかでハラハラしながら最後まで。3年かけて新たな商いの機が熟した、その場面に遭遇した喜び、そんな感覚です。でも若干展開が早すぎて。いろんな意味で人と人との信頼感が形作っていくその様を十分に感じながら。そうは言ってもこの3年間の結の気持ちはどうだったのでしょう。憎しみ的な感情って早々は消せないものなのかな。関係する人達のハレの本作妙に嬉しさが。
2021/02/28
ゴルフ72
今回も十分に楽しませてくれましたし、ラストに向かって鳥肌が立つほどに盛り上がりを見せてくれました。藍染の浴衣の柄が何になるのか、息が詰まるほどになるも…両国の花火大会が最高の場面になりました。そんな中菊栄さんの粋な計らいは今回幸にとってどれほどのものだったんでしょう。梅松さんお梅さんもお幸せに!さあもう次に心は向いています。
2021/02/16
やま
シリーズの10作目 2021.02発行。字の大きさは…小。 江戸時代女性が主人として店を営むことが出来なかった大阪から、江戸へ進出して、知恵を武器に難局を切り開いて行く五鈴屋江戸本店の女主人・幸の物語です。 前作は、困難の中から知恵を絞り、飛躍の芽が出て来る巻でした。そして、今巻は、その飛躍の芽を大切に育て、ここ一番で勝負に出ます。応援してくれる、大切な人が大阪から来てくれました。🌿続く→
2021/04/03
やな
今回は安心して読めた。皆で力を合わせて成し遂げる様が心地よい。しかし、このまますんなりとはいかへんのやろな〜(^_^;)
2021/02/20
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