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罪人に手向ける花 (ハルキ文庫)

罪人に手向ける花 (ハルキ文庫)

罪人に手向ける花 (ハルキ文庫)

作家
大門剛明
出版社
角川春樹事務所
発売日
2021-03-15
ISBN
9784758443999
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罪人に手向ける花 (ハルキ文庫) / 感想・レビュー

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しんたろー

お気に入り大門さんの新作なのでハードルが上がっていたがキチンと応えてくれる筆力に脱帽!…中堅検事・本宮と若い立会事務官・立原で始まる事件は後味悪く終わるが、数十年して本宮の娘・二千花が検事となり、ベテランになった立原と共に因縁の事件に立ち向かう…「巧いなぁ」と何度か呟いた展開の妙と、容疑者・加瀬、弁護士・古沢、加瀬の息子で弁護士・涼真のキャラも立っていて一気読みの面白さ。重箱の隅を突くと、二千花の「不思議ちゃん」ぶりを際立たせる為に心情描写がなく、既視感があるキャラな点。とは言え、映像化も期待できる佳作。

2021/04/23

いつでも母さん

大門さんの新作は嬉しい文庫書き下ろし。あらあら、これは天の配材?かつて検事・本宮が起訴できなかった男が今また別の殺人の疑惑で逮捕された。父と同じく検事になった娘・二千花が当時の事務官・立原と事件に立ち向かう。その弁護をするのは当時「お父さんはやっていない」と訴えた息子であり弁護士になった加瀬だった…畳みかけるような真相に唸る。過去の事件を不起訴にし、今回の裁判でも偽証させるブラックな弁護士・古沢には頭を抱えるが、正義と不正義の狭間で二千花は揺れない。これは是非ともシリーズ化してもう少し読んでみたい。

2021/03/21

みかん🍊

社長が殺され従業員が逮捕された、一度は自白した犯人だったが息子の無実を信じる姿を知り反転無実を主張、決定的な証拠がなかったため不起訴となり担当検事と事務官立原は後悔していた、それから23年後、その被疑者が殺人事件の犯人として逮捕され再び検察にやってくる、弁護士となった息子とゆるふわな女性検事二千花と立原事務官、23年前の決着は着くのか、似たような事件でも一つとして同じものはない、罪とは正義とはを問われる読み応えあミステリーでした。

2021/05/21

タイ子

金沢地検の検事・黒木二千花。見かけはゆるふわ、頑張らないけど精一杯やりますと断言、植物を愛する女性。父親もかつては同地検の検事であり、ある殺人事件の被疑者を不起訴に持っていかざるを得ない苦渋の決断をした過去がある。父親が検事を辞めて十数年後、奇しくも同じ事務官と二千花は仕事をする事になる。担当することになった殺人事件の被疑者は二千花の父親が不起訴にした男だった。そして、弁護士に就いたのが被疑者の息子。過去の因縁が引き寄せる親子の絆。正義と不正義を問う大門さんの真骨頂と言える法廷ミステリー。頑張れ!二千花。

2021/03/18

さっこ

大好きな法廷ミステリ。殺人事件で不起訴となった被疑者が23年後また殺人事件で逮捕された。検事の黒木二千花と弁護士の加瀬涼真。裁判は二転三転、証拠の仕掛けは分かるのだけれど、真実はどこにあるのか、全てが嘘なのか。父の過去と向き合い、正義の道を歩いていく二人。二千花と涼真の成長をまた見てみたい。

2021/04/29

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