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あんの明日 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-9)

あんの明日 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-9)

あんの明日 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-9)

作家
柴田よしき
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-12-15
ISBN
9784758445306
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あんの明日 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-9) / 感想・レビュー

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しんごろ

よその子とゴーヤは育つのは早いとよく言ったもので、おやすも少女だったと思ったら、気づけば大人になってたね。恋心を抱くおやす、叶わぬ恋だったけども、いつか素敵な恋ができるよ。恋はあきらめざる終えなかったけど、料理人としては、一皮むけて前進しそう。政さん、理想の上司というのは政さんみたいな人を言うんだね。政さんを見習いたい。おうめさん、桔梗という新たな登場人物も現れ、平蔵さんのことも気になるし、次作はかなり動きのある展開になりそうで楽しみ。おやすが選んだ道。立派な料理人になる成長を、見守り、見届けたいです。

2023/02/25

いつでも母さん

もう少し自信をもっていいんだよ、おやす。でも17歳は微妙だものね。少しずつ‥それがおやすらしいのだろう。今回一番安心したのは政さんが紅屋にいること!(笑)おやすの目指す方向がハッキリしてきたけれど、人の上に立つ難しさを嚙み締めるおやすを応援したい。また「あなたの姿は、あたしの明日。」と桔梗(カッコイイ女だ!)の言葉に私まで胸が熱くなった。笑って働く幸せを希望と言うおやすの明日はどうなる?あの人の事や時代の大きな転換期も気になるし、お小夜にも早く会えるといいのにね。そう、早く次が読みたいのだ。

2023/01/04

のぶ

おやすの運命と作中で描かれる料理のバランスが程よく取れた作品だった。一人前の料理人として歩み始めたおやすは、見慣れぬ食材への挑戦、調理場での出会いなど新しい出来事が次々と起こっていく。父親の借金の方に売られたおやす。二十歳になり世間からは嫁に行く年とみられる。煮売り屋で知り合った一郎。二人はいつしか気の合う友人から未来を見つめる仲になっていく。おやすは自分の未来に悩むがしたいこと、幸せに続けられることは?と考えると、女料理人としての未来に決める。切なくも明るい未来に開かれた作風は楽しい一巻だった。

2023/01/06

タイ子

今年初のレビュー作品。タイトルそのまんまのおやすにエールを贈るような物語。紅屋では将来板場を任されるかもしれない不安がおやすの胸に押し寄せてくる。とめ吉が必死で仕事をする姿も愛おしい。とめ吉に悪さをした悪人は捕らえられるも、若旦那と若女将の秘密をおやすは知ってしまう。そして、おやすと一郎の将来が大きく左右される今作。人は道を選びながら大人になっていく。おやすの決めた道はおやすのもの。豚肉料理が珍味だった時代、調理の仕方、料理の種類が想像できて面白い。人生と料理、どこか似ていて味わい深いもの。

2023/01/01

智湖@ベルばら同盟副会長

幼い頃に親から僅かばかりのお金で売られたおやす。ちょっとした手違いから、おやすの稀な嗅覚に料理人の才を認めた旅籠「紅屋」の主人に拾われる。おやすは心温かい人達に囲まれ、一流の料理人の政一の元、腕を磨いていく。 今巻で、苦界に身を投じたが、そのなかで努力し、借金を完済した桔梗がおやすに言った言葉が響いた。「あたしはね、あなたのようになりたいのよ。何かあたしでも出来ることを探して、女であるとか若いとか、そんなこと関係なく、自分の足で歩いて自分の腕で生きたい。あなたの姿は、あたしの明日。そう思えたの。」

2022/12/28

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