瑞香 神田職人えにし譚 (時代小説文庫 ち 2-13)
瑞香 神田職人えにし譚 (時代小説文庫 ち 2-13) / 感想・レビュー
タイ子
シリーズ第5弾。どんどん皆の恋も仕事もまとまりかけてきたぞ~。狐大好き男が現れ、何だかアブナイ人みたいな感じがしたけど、結局は単なる狐マニアだった。でも、しろとましろにとっては神狐だけに(想像だけど)近寄りがたい人間ではあるかも。猫の話が良かったな。猫は自分の最期を感じたら人知れず「猫又の山」に行っちゃう話はウルってきた。人形師の跡継ぎ問題の話は謎を解くようで面白い。ずっと座って刺繍をするのは眼も肩もコリコリだろうなと余計な心配までしてしまう咲の縫箔師の技。勘吉が可愛い!
2023/03/04
真理そら
完結編かと思うほど咲の仕事も恋もいい感じになっている。辻村寿三郎さんの訃報の直後に人形師の物語を読むことになって…この人形師はこれからも咲と組んでお仕事してほしいタイプの職人さんだ。「猫又の山」では虎猫再登場。
2023/02/16
天の川
神狐の使い(?)のしろとましろの双子があまりに可愛くって、それだけで幸せな気持ちになる。本当は咲の縫箔の仕事、修次の錺の仕事ももっと知りたいし、二人の心の距離も気になる。咲は二十七歳で当時なら中年増。仕事も脂がのってきているようだし、本来、シリアス路線でもグッと深くできそうなシリーズだと思うのですが、双子が登場するとどうしてもファンタジー色が強く出るので…。嬉しいような、残念なような。でも、双子に会うのがこのシリーズの一番の楽しみなのです♪
2023/05/17
はにこ
九之助ウザかったなぁ。いくら好きだからって人様の周りを嗅ぎ回ったり双子の持ち物を取ろうとしたり。。猫の話は猫飼いにとっては切ない。普段から猫って多分人間が思っている以上に人間のこと思ってくれているんだよなって思っている。だから自分が居なくなった後の飼い主のことを考えてくれていた猫ちゃんが愛おしい。お咲さん、かなり好きになっているんだから妻問いに応えてあげたら良いのになぁ。
2024/11/16
ひさか
2023年2月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ5作目。瑞香、猫又の山、職人の銘、の3つの連作短編。瑞香という言葉に初めて出会いました。猫又の山はかなりファンタジー寄りの展開で、そういえば他の2編もふわふわした話になっていて、少し今までとは物語世界が異なっているようです。次はどう展開するのか?楽しみです。
2023/04/09
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