存在しない時間の中で (ハルキ文庫 や 18-2)
存在しない時間の中で (ハルキ文庫 や 18-2) / 感想・レビュー
こむこむ
超ひも理論の話はいいけど、いきなり10次元の話とかでてきてもついていけない人の方が多いんじゃないかなー。そもそもこの世界は4次元ですとか言われても、3次元じゃないの?とか、どうしてXYZと時間が同じような扱いなの?とか考えだすと読むのが止まってしまう。物理の世界ではこうなってますですませて良いのかな。考え方は面白いのに、無駄にハードルを上げているような感じがする。三部で終わってた方が私は好きかな。
2023/03/27
きゅうくつ
帯に「SFミステリー」と書かれていたけれど、どちらかというとファンタジー?と感じた。理系キーワードはそれなりに出てくるものの、特にストーリーに活かされているわけでなく、ミステリ要素も薄いと思う。サイエンスフィクションとしては物足りないが、サイエンス風味のファンタジーとして見れば面白かった。
2023/05/04
あんだり
久しぶりの山田宗樹さん。神の仕業としか思えない奇跡の事象が発生。その一年後、更なる奇跡を目の当たりにした人類は神の存在を確信する。神から課せられた課題とは?解かねば、何が起こるのか?選ばれし者の運命は?...テーマは面白いのに、展開が地味。終盤からラストは良かったけど、序盤の学術的見解とか、多くの読者を無駄に疲れさせるだけ。ただのエンタメ作品にしない所が山田宗樹さんらしさなんだけど、失われた時にスポットを当ててほしかった⭐︎3
2024/06/07
茶幸才斎
作家は、二次元平面上に文字を並べ小説世界を創造する。それを目視判読した者の頭蓋の内で、物語は三次元的に立ち現われ、時間経過を伴い進行する。読み終えて後、物語の記憶は薄れ行く。だが、待てよ。この物語の登場人物、天山大学天文数物研究機構の特任研究員の平城アキラたち、そして2LDKのマンションに一人暮らす莉央たちは、ひょっとして自我を持つ生命体ではないのか。どうしたら検証できるだろう。そうだ、いっそ証明してもらおう。彼ら自身に。この世に神が存在するならば、我々は既にそれを科学的に、定量的に、同定しているだろう。
2023/06/28
ゴルフしてソフトして走る
いやぁ、面白かった。専門用語は多少出るものの苦ではなく、それ以上に引き付ける宇宙観、倫理観、人生観をミステリーの要素を加えながらスピーディーに話が展開して行く。パラレルワールドを自由に行き来してみたい。神様はいるんだね~。
2023/06/06
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