「同和利権の真相」の深層
「同和利権の真相」の深層 / 感想・レビュー
おたきたお
巷で読まれている本に対する反論本。あまり論理的でなく、的も外している部分が多い中、森達也の寄稿文は読ませる力がある。違和感を文章に起こすのがとてもうまい。私には『韓国の軍隊』や『さらば外務省!』の後に読んだこともあり、組織論の観点での読み方になった。外向きには、メディアリテラシーの面から見たマスコミ批判と、その背景にいる思考停止した民衆への断罪である。
2006/01/01
bokassa_1er
ベストセラー「同和利権の真相」への「批判」本だが、ピント外れの言辞がかなり目立つ。見るべき記事もあるのに残念であった。
cronoq
私自身、育った土地柄から、同和問題というものを良く知らずに育ってきた。京都駅周辺の雰囲気の異なる町並みなどを見て、知識として知ってはいるが、実感は全くない。だから、この本を読んでも、部落開放同盟と共産党系の団体が揉めているのだなという印象のみ。どちらが正しいのかなど、実情を知らない立場からすると判断を保留せざるを得ない。誰が弱者なのか、誰が利権を貪る存在なのか、誰がその利権を狙っているのか。この手の本は、それぞれの立場から書かれている。中立・多面的な本を探すのは難しいのだろうか。
2012/02/15
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