魚道(さかなどう)―海の四季
魚道(さかなどう)―海の四季 / 感想・レビュー
デビっちん
知らずに語る。これほど怖いことはありません。養殖の魚の味を本物と思って舌鼓を打つのが、現代の日本なのですね。科学技術が発達し、安価で何時でも魚が食べられるようになりました。しかし、それは本来の魚の味を忘れさせることになってしまったのです。本書中で何度もくり返されていた言葉が、「一度でいいから養殖ではなく天然物を食べて欲しい」でした。旬の魚、雄雌の違い、鮨の食べ方なども学べました。何でも本物を知るまでは、何も言わないのが大人ですね。
2016/09/07
0422
いい。字が大きい。読みやすい
2015/01/07
常磐条(ときわとおる)
食べることは、命をいただくこと。だからこそ昔から礼儀作法というものも重んじられてきました。しかし今、飽食の時代にそういった認識も、本当の“美味しさ”も知らないままに食欲を満たすだけだった自分に反省させられます。締めた方が美味しい魚、出産のあとの魚の味は落ちる、寿司屋で味噌汁は飲まない、むらさきやガリへのこだわり、、、一つ一つ、勉強させていただきました。すべては人との関わりである以上、客もためされているのです。生きることすべてが道の奥深さ、なんとままならないことか。。
2013/06/16
感想・レビューをもっと見る