幸福とは何ぞや: 佐藤愛子の箴言
幸福とは何ぞや: 佐藤愛子の箴言 / 感想・レビュー
あつひめ
人生の大先輩のお言葉。年を重ねその年に近づきながら言葉の重みを理解、実感する日がくるだろう。もともと無い物ねだりはしない性格だと自分では思っている。主人を見送り生と死はオセロのようだと感じていた。いつも隣り合わせで。ピンピンコロリがいいと人は言うけど、それは残された家族が感謝の声を掛ける時間が無いからダメ。生きているだけで幸せなんだと思える心を持ちたい。佐藤さんの厳しい言葉にはぬくもりが感じられる。悪口にもユーモアを含む…そういう関係を築くこともこの世での修行の一つかも。佐藤さんの作品を追いたくなった。
2024/06/25
パフちゃん@かのん変更
先日読んだ『ああ面白かったと言って死にたい』には「私にとって幸福とは元気がいいこと」とあったが、こちらの本には「最後は、不如意や理不尽をあきらめることが大事」とあった。あきらめられないといつまでも不幸だ。確かにその通りだと思う。佐藤愛子さん豪快でまっすぐで面白い。大好きだ。
2021/08/01
baba
佐藤さんの前向きで潔い示唆に富む言葉や考え方に触れて、当たり前と思っていた暮らしが愛おしく、改めて大事にしたいと思える。どんな時も日々の暮らしを続けていく小さな幸せが大きな幸せにつながる、心が軽くなり元気を貰えました。
2017/12/06
しげしげ
多様かする世の中で、単純明解な佐藤さんの考え方に共感します。本当の幸福とは何かは人それぞれだけど、改めて自分の幸福に気づかせてくれます。
2017/03/29
Midori Nozawa
友達が貸してくれました。歯切れの良い文章でした。大正12年生まれというと、経済的な貧しさがあり、その分精神的な豊かさ「情」があったのだと思います。佐藤愛子さんは、夫が作った負債2億円を前にして本を書き、それがベストセラーとなって、借金の返済へと続きました。度胸の良さにも舌を巻きます。貸してくれた友達はP171の「そうして(苦労の多い人生を悲劇的でなくーこの部分、私の注です)生きて来られたのは、人の何倍も働ける健康な体を親から与えてもらったおかげです」に赤線を引いていました。私も愛子さんにあやかりたい。
2020/03/08
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