人生のことはすべて山に学んだ 沢野ひとしの特選日本の名山50
人生のことはすべて山に学んだ 沢野ひとしの特選日本の名山50 / 感想・レビュー
シナモン
著者の人生は山とともにあったんだなぁということがしみじみ伝わってきました。それぞれの山の名前のいわれとか、言い伝えられてるエピソードとかも興味深かったです。山の調味料として「かんずり」が紹介されてたのも嬉しかったな。近場の低い山ばかり繰り返し登ってる私にはここに出てくる50名山は専ら眺める山。実際に登ってみるといろんな感動があるんだろうなぁ。ゆるいイラストにも癒される一冊でした。
2020/08/05
キク
椎名誠と本の雑誌の挿絵を一手に手掛ける沢野ひとしは、本格的な山の人でもある。酒、家庭、女性についてのエッセイも書いているけど、なかなかの無頼派でおっかない。でも、そんな沢野が山について語る本書は、とても穏やかで優しい。選ばれている50の山は日本の広範囲に散らばる本格的な山ばかりで、沢野が長い時間を山で過ごしてきた事が伝わってくる。休日を読書に当てる僕はたまに高尾山に登るくらいだけど、「人生にとって豊かな何か」がそこにありそうだと感じていたし、この本を読んでも強く感じた。リュックに本を詰めて登山に出てみよう
2021/02/11
幹事検定1級
日本全国の山々を登ったエッセイです。若い頃からテント泊しながら山々を縦走し山での食事のあり方などが綴られています。私もほぼ毎週末、日帰り登山を愛する身なので共感できることが数多くありました。「山が逃げる」ことのないよう思い立ったが吉日の気持ちで山を登り続けていきたいですね。(図書館本)
2018/01/09
ポテンヒット
時々山の本が読みたくなる。頂上に立ち、周りの山脈に圧倒されながら景色に見とれ、厳しい環境で咲く可憐な高山植物に畏敬の気持ちを持つ。登った事がある山が幾つかあり、風景や道のりが懐かしい。この本に出てくる食べ物はおにぎりやカレー、餡ドーナツなど特別なものはないけれど、疲れた体に染み渡る美味しさを思い出す。人生はシンプルでいいと山は謙虚な気持ちにさせてくれる。作者が描く挿絵はユルいけど、山行は健脚・上級者向けが多い。時折登場する息子さんが寡黙に悩みながらも成長してゆく話も良かった。
2023/06/01
ろし
ゆる~いイラストでお馴染みの沢野さんの山の本。登っている山はユルくなく、低山歩き専門の私には、決して登れない山ばかり。読んで登った気になり、満喫。
2016/04/09
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