方法としての東北
方法としての東北 / 感想・レビュー
うえ
「たくさんの民俗分布地図がつくられ、さまざまに「地域差」があきらかにされてきたが、しかし、それが民俗学の内部にあって「地域性」の探求へと展開していったかといえば、いささか心もとない気がする。民俗地図のほとんどは、「何をどう表現するのかわからないままの地図化」に留まり、それゆえに研究者があまり利用していないという現実があることは、宮田(登)が指摘していたところでもあった。問われるべきはおそらく、十以上の要素を重ねるといった数量の問題ではなく、方法的な理念にかかわる問題ではなかったか。」
2022/08/14
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