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治療島

治療島

治療島

作家
セバスチャン・フィツェック
赤根洋子
出版社
柏書房
発売日
2007-06-21
ISBN
9784760131679
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治療島 / 感想・レビュー

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とろこ

面白かった。真実が知りたくて一気読み。スター精神科医ヴィクトルの、12歳になる一人娘が突然姿を消した。誘拐なのか、事件に巻き込まれたのか。生きているのか、それとも…。娘の行方が杳として知れないことから、ヴィクトルは、小さな島の別荘に一人で引きこもる。そこに、謎めいた美しい女性が現れ、彼の娘とよく似た少女の話を語り始める。しかし、彼女の出現と時を同じくして、ヴィクトルの身の回りで不穏な出来事が続いて起きるようになる。濃い霧の中をさ迷い続け、最後に霧から抜け出せた、と思った瞬間、更なる衝撃が待ち受けていた。

2018/05/29

はる

著名な精神科医が主人公。彼の娘が突然姿を消してしまう。だが4年後、彼の前に患者として訪れた女が、娘とよく似た少女の物語を語り出す…。語り手である精神科医が心を病んでいるため、どこまでが真実でどこまでが彼の妄想なのか分からないのがミソ。思わせぶりな登場人物、思わせぶりなセリフが次から次へと出てきて読めば読むほど深い闇に入り込む。不安感を煽る展開に先が気になり、ページを繰る手が止まらない。ラストも二転三転。楽しめました。

2018/08/13

NAO

治療島とは、著名な精神科医ヴィクトルが住む島のこと。愛娘が目の前から姿を消して以来引きこもっている島の別荘に4年後のある日アンナと名乗る謎の女性が訪ねてきて、彼に統合失調症の治療を求めた。一方、物語には、島での生活とは異なる章が時折挿入される。そこでのヴィクトルは、島でのヴィクトルとは全く別人のようだ。それは、いったいどういうことなのか。治療島の「治療」には、2つの意味がある。ひとつはアンナの治療だが、もう一人「治療」されていた人物とは? こんなことが実際に起こり得るのかどうかはわからないが、⇒

2023/12/07

GaGa

面白かった。まあ、こういうパターンはよくある話なので、だいたい中盤ぐらいで話しの筋はよめてしまったが、それでもじわじわとくるサイコっぷりはページをめくらせる力がある。読み終わった後どこか破綻しているところはないか、軽くチェックしてみたが見当たらない。処女小説だというのにたいしたものだ。いつか、もう一度読み返してみよう。

2013/06/23

momi

ビックリ!!これは、面白い!!貪るように夢中になって読みました!!医学博士の精神科医の彼の身にいったい何がおきてしまったのだろう…。愛娘が突然消えた!彼の娘に何が起き、誰が彼の娘に危害を加えたのだろうか!四年後…突然目の前に現れた女…彼女が語る生涯最悪の物語は…!!うわっ!何これ〜!驚愕のラストが私を待っていました!!スピード感あり訳も読みやすく日本の作品とかわりなくスラスラ読める!こんなに面白い作品に出会えるからなかなか読書をやめることができません!笑

2018/04/22

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