世界史と西洋占星術
世界史と西洋占星術 / 感想・レビュー
多分、器用です
約10日掛けて読んだのだけど、本当に幸福な10日間だった。占星術というものが天空の事象から世界を読み解くという行為が、今の経済学、社会学、統計学などどうつながっているのかが分かった。データをとって予測をするという行為自体が占星術的は発想で、これは近代思想でも科学でもなんでもない。そんで個人的にはスウェーデンボルグの立ち位置が明確になったのも発見の一つだった。単なるオカルト的人だと思っていたのだけど、当時において彼は一流の科学者で啓蒙主義者だった。彼が占星術において様々な可能性を残したと思う。著者もそうだけ
2012/09/27
バケツ
素晴らしい。占星術はその印象からは考えられないほど歴史深い巨大分野なのだが、力説するよりこの本を渡した方が早い。キリスト教との議論は現代でも語られる自由意志問題に繋がり、近代科学との関係も「愚昧な宗教家と悲劇の科学者」のような安易な理解にならないよう書かれている。学問としての占星術と占いとしての占星術を分けているのも一枚岩でなさが伝わる。熱心な占星術師達による追究が近代天文学に繋がったのも、言われてみれば大抵学問は熱心な学徒が旧説を退けることで更に発展するのだろうし当然だが、案外見えておらず目から鱗。
2023/10/27
kozawa
今天文学に繋がる系譜も何百年遡れば占星術と切り離せないしまぁとかなんとか。まぁでも本書はオカルト系が好きな方からの切り口で翻訳出版されたんだよねーって感じはするけど、そういうものだと思って読む限りは面白く読みました
2012/10/20
Risa Shimowada
500ページを超える分厚い本で読み切るの辛かったー。西洋史が頭に入っていないから理解度もイマイチだし。 占星術は歴史が長いから統計なのかなと思っていたけど、そうではないということが分かった。 占星術の扱いや占星術の内容自体も時代時代で変わっていたり、キリスト教に迫害されてたり。それでもずっと続いているのはなにかしらの信頼性はあるよね。これを読んで占星術が信じられるものなのか、そうで無いのか、ますます分からなくなったけど。。
2017/12/01
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