夢の陽炎館水晶の涙雫 (横田順彌明治小説コレクション)
夢の陽炎館水晶の涙雫 (横田順彌明治小説コレクション) / 感想・レビュー
スプリント
短編も長編も良作ぞろいです。明治時代を舞台にしたオカルトやミステリーを楽しみたい人におすすめです。
2017/12/30
タケミチ
春浪&龍岳シリーズの短篇集『夢の陽炎館』と長篇『水晶の涙雫』を1冊にまとめて復刊したもの。『水晶の涙雫』のほうは既読。SFでもあり、ミステリでもあるこのシリーズですが、どちらの要素もそれほど濃くはなく、幻想要素が一番濃い。明治にはこんな不思議なことが本当に起こっていたんじゃないだろうか、と思わせてくれるのはさすがです。
2019/05/21
nekomatadesu
2巻目。 「夢の陽炎館」は未読7編の短編集で、「時の幻影館」と同様に7編とも異なるネタだけれども 終わり方が不思議な事だったな的で面白い。 「水晶の涙雫」は既読長編で白瀬南極探検隊の書記が南極の氷を砕いて破片が目に入った所から始まる。 まあ、春浪関係者が後援会なので南極探検隊は無関係で、書記の目に入った者が主役なんだけれどもね。 「遊星からの物体X」の方向ではないので面白いよ。
2017/11/26
CHIE
この本明治後期が舞台なためか、着物とか時子さんやほかのご婦人の髪型の描写があるのがいい。 ストーリーは前と同じで完全な謎解きじゃない。そんなところも好き。長編の水晶の涙雫で黒岩お兄さんに彼女ができてよかった。「いだてん」に出てくる天狗倶楽部の面々が出てくるのもいいね。
2019/08/02
inaryoXD11
明治SF復刊本の二冊目。 早く次が読みたい。次の三冊目で終わりだと思うと残念である。 たぶん、現代の小説よりも舞台設定が細かく書かれているのであろう。 明治での実際にあり得た状況や状態の中で、明治にいた登場人物が動いて、様々な事件や現象に遭遇する。 明治の時代はよかったんだなぁと思ってしまう。そんな雰囲気が再現されていて、起きていることは非現実的でも、親近感さえ感じてしまう。 やっぱりまだまだ読んでいきたい。
2018/07/10
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