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ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造

ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造

ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造

作家
澤田唯人
藤野博
古川茂人
坊農真弓
浦野茂
浅田晃佑
荻上チキ
熊谷晋一郎
綾屋紗月
出版社
金子書房
発売日
2018-11-12
ISBN
9784760826681
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ソーシャル・マジョリティ研究: コミュニケーション学の共同創造 / 感想・レビュー

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がりがり君

ソーシャルマジョリティと言っても定型発達をかっこよく言い換えたに過ぎない。マイノリティはマイノリティ同士でわかりあえるのだという。だとするとマイノリティの何が問題になるのでせうか。

2020/02/03

aof

大好きでずっと通っていた研究会が本になってることを知って、本当に嬉しい。 しかも、研究会のときよりわかりやすくなってるのがすごい。 人間の機能はめっちゃ高性能で、微細な調整を常にし続けていることがよくわかる。人間すごい。その調整がうまくいかないのがマイノリティなのだとしたら、その人と個別に調整をしていけばいいだけじゃんと吹っ切れるような気持ちになれる。 あとチキさんの「マクロに問題があるのに、ミクロ単位で矯正してもどうにもならない」という話はいじめに限らず、社会問題の本質だと思った。

2019/05/30

うさぎさん

ソーシャルマジョリティ研究という新しい学問分野により、生涯発達学等におけるコミュニケーション研究について、「障害」に着目するのではなく、「マジョリティ」(所謂「普通の人」)によって形成されたコミュニケーションルールを確認し、それについてコミュニケーション障害の人とされている「マイノリティ」がどう違和感を持っているのかを明らかにし、原因究明や解決策の提示をしている。 特に私が有意義と感じるのは、マイノリティ側の抱えている分からなさへの論理的解釈により、自己理解ができることかと思った。大変興味深い一冊だった。

2019/01/10

ぷほは

暫定今年ベスト。まず「当事者研究」はそれ単体ではプロジェクトとしては完遂されず、問題の当事者を社会的マイノリティの当事者たらしめたマジョリティ側の理論的解明とセットで初めて意味を成すというアプローチが素晴らしい。後半ではエスノメソドロジーが参照されるが、この分野に特有の難解さがあまりなく、図示と事例によって驚くほど飲み込みやすい議論展開になっている。また平田オリザのロボット演劇に関する議論は、77年だか8年だかに栗原彬がゴフマンのドラマツルギー論を使って寺山修司の「観客席」を分析していたのを思い出した。

2021/11/06

へそ

社会的に普通とみなされるコミュニケーションの方法やルールについて学術的知見をまとめた本。コミュニケーション障害を個人の特性のみに押し付けるのではなく、個人の責任と社会の責任の相互作用と捉え、各々の責任範囲を公平に切り分けるという記述が強く印象に残りました。また、「普通であること」(状況によって異なるルールがある模様?)を行うことで普通たりえるという提唱には強く納得しました。2014年に開催された研究会が土台となっているとのことなので、またアップデートされた知見を踏まえた研究会を開いて欲しいです。

2019/04/01

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