フジ子・ヘミング魂のピアニスト
フジ子・ヘミング魂のピアニスト / 感想・レビュー
ヒロミ
奇蹟のピアニスト、フジ子さんの波瀾万丈な人生。読んでいて涙がこぼれる箇所もあったが、自分の才能を信じ、ピアノを愛し続けたフジ子さんだからこそ幸運の女神も微笑んだのだろう。フジ子さんの奏でるピアノが大好きです。
2017/12/14
sasara
図書館本。ベルリン生まれロシア系スウェーデン人の父ピアニストの母。5才で帰国30才東京芸大を経てドイツ留学バーンスタイン支持のもとリサイクル予定も直前に耳の聴力を失う。 その後母の死去により帰国ピアノ講師。その後NHKに半生が取り上げられる。猫好きの92才になった彼女のラ.カンパネルラ演奏に涙ぐむ
2023/05/15
マイケル
スウェーデン人父と日本人母の間に生まれた波乱万丈の自分史。ベルリン生まれ5歳で帰国。戦時中の疎開生活。「クスノキの番人(東野圭吾)」を思い出す厳しい母。無国籍で役所で拒否は「無戸籍の日本人(井戸まさえ)」を思い出す。難民パスポートでベルリン音楽留学。お金なくジャガイモばかり食べていた。映画「オデッセイ」のよう。外国人苛めに。カラヤンやバーンスタインに手紙渡す大胆さ。珍しいバーンスタインのバッハ「マタイ受難曲」演奏会後、バーンスタインの前で「ウェストサイド物語」を弾き認められる。猫8匹同居で大家とトラブル。
2020/10/03
Miko
面白くて読みやすくてあっという間に読んでしまった。やっぱり波乱万丈な人生だけどフジコヘミングのお母さんから受け継いだものがありきたりの人生を歩ませるはずがない。彼女の心に染みる演奏はこんな人生を渡って来たから奏でられる音楽なんだと思う。最後の黒柳徹子さんの解説が良かった。フジコヘミングのエピソードが爽快でまた彼女の演奏が聴きたくなった。
2021/07/04
タナー
母の厳しい指導の下、一流のピアニストを目指した日々や、風邪をこじらせ聴力を失ってしまうという、音楽家としては致命的な経験や過酷なエピソード等々…。 どの国へ行っても外国人だからという当時の状況から、数多くの批判、更には苛めに耐えながらも、自分を信じて生きてきたからこそ今日のフジコ・ヘミングがあるのだ。映画「フジコ・ヘミングの時間」を観てからというもの、彼女は自分にとって特別の芸術家であり尊敬すべき存在となった。フジコについて、もっともっと知りたい。彼女の演奏を生で聴けたら最高だろうな、きっと。
2018/09/03
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