チョコレ-ト・アンダ-グラウンド
チョコレ-ト・アンダ-グラウンド / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
本作は、アメリカの禁酒法時代をパロディーにした物語。しかし流石はシアラーというべきか、読後、思わず感嘆の呻き声をあげてしまった。ただのパロディー作品の域を超え、さらには児童文学作品の域さえも超えて、まさにレジスタンス運動の感動の物語といえるのではないだろうか!?訳者のあとがきにもあるようにチョコレートという言葉を『自由』、『平等』、『公正』といった語に置き換えるだけでいい。国家権力に対する抵抗運動を画いた物語となる。チェ・ゲバラやホセ・リサール、孫文等が、本作を読んだら、なんと言ったことだろうか?
2014/12/17
きりこ
読み友さんお薦めの本ですが、とても面白かったので私もお薦めします。扉や見返し、目次までシックなチョコレート色で、本文を読む前からチョコを食べたくなってしまいます。本文の文字もチョコ色です(^-^)健全そうな旗印を掲げているが実際行われているのは恐怖政治以外のないものでもない。チョコレートに置き換えていますが、つまりは権力者に思想の自由を奪われてしまうことと同じ。日本でもかつてそういう時代があったことが頭に浮かびました。ここでは子供と言えども厳しい罰則が与えられ洗脳されてしまうことが怖いと思いました。続く→
2014/05/13
風眠
政治や思想だったり、自由についてだったり、これは何かの比喩か?とか、いろいろ深読みできそうな作品ではありますが、そういうのとりあえず置いといて、単純に楽しみたいエンターテイメント作品。チョコレートが法律で禁止になった世界で、チョコレートを食べる自由を取り戻すために闘う子どもたちと、そして、かつての子どもたちの物語。文字も表紙もチョコレート色、これでチョコの香り付きとかだったら・・・、私きっと、いや確実にチョコに手を出してる。ダイエット中は危険な本だな(笑)
2013/01/19
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
おもしろかった!チョコレート好きなら、きっと楽しめる内容☆子供のときに感じるような、ドキドキワクワクを体験できて、あっという間に読んじゃった!(笑 シリアスなテーマでありつつも、所々にユーモアが散りばめられており、飽きることなく物語を味わえた♪まぁ、児童書ということで、若干うまく行き過ぎな気もしないではないが、最終的に勇気や希望を感じさせてくれるので、良しとしよう(笑 ブレイズ氏が例の演説放送で、「チョコレート」と叫んだときには、なぜか吹き出してしまった!あと、「甘党」って言葉にも笑ってしまった!
2013/07/05
sk4
「盗聴よ!逃げて、スマッジャー!」重いブーツの音、叫び声、木の割れる音、ガラスの砕ける音。シュリーク・ガンの電流の恐ろしい痛みを脚に感じた。 ・・・チョコレートを国から奪うという、とんでもない着想を持つ筆者が、まず凄いなと感心した。 チョコレートを消す事だけは、この世で一番やってはいけないことだと私は思う。 法と武力でチョコレートをこの世から消そうとする巨悪に、「チョコ食べたい」という情熱だけを手に立ち向かう少年たち。 私も両鼻から血を流しながら応援して読了。 (フルタの袋チョコ一袋完食)
2013/04/14
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