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サテンの夜

サテンの夜

サテンの夜

作家
丸山健二
出版社
求龍堂
発売日
2006-12-01
ISBN
9784763006691
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サテンの夜 / 感想・レビュー

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ももたろう

世間の価値観に馴染むことのできない風変わりな若い女の嫉妬が描かれているように感じた。彼女は、兄を愛している。それは、兄もまた風変わりで孤独だからだろうか。愛することと嫉妬が隣り合わせにあることや、嫉妬に感情がのっとられると碌なことを考えないことが、この作品を読んでいて感じたこと。シェイクスピアのオセローの妻を彷彿させられた。 それにしても、健二の作品の主人公はいつも孤独で、世間を客観視している。読んでいると、私はそこに共感を覚える。

2015/10/03

どらいち

妙に緊張感のある9つの短篇。 些細なことがきっかけで、人格が破綻してしまいそうな人達や、妄想が引き金となりあらぬ行動へと移ってしまう人達が主人公。そんな人達の今後がいささか心配になる。すべてが閉鎖された人間関係や村での話で、まともな人間が一人もいない。そもそもまともな人間って何?と考えさせられました。

2021/12/02

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