松岡正剛リスクな言葉 (セイゴオ語録 3)
松岡正剛リスクな言葉 (セイゴオ語録 3) / 感想・レビュー
やすらぎ
世の中には悲しい教訓や非情な教えというものがある。数々の物語や事件、出来事や手記で本は埋まっていく。世界は、平時を有事が破り、有事が平時に組み込まれていくことによって多様な歴史をつくってきた。傷痕が残れば語り継がれていく。災難が起こったとき、その地、そこに生きた人物を読書により遡り、見つめ切りたかった。精神的な欠乏へ転落しないために。嗚呼。思考が追いつかないときに本が助ける。自立した柱が増えることで支え合い、平穏をみる。読書を始めた頃、読友さんが教えてくださった松岡正剛さん。たくさんの言葉を残してくれた。
2024/08/25
ルル
自分の思考の浅さを突きつけられる一冊です(>_<)
2015/12/23
米川青馬
読了。セイゴオ語録の第三弾。いろいろ考えされられる。たとえば、次の一文。「最近の日本人たちはなぜ自分で決断しないくせに、何かを嫌うための付和雷同をしてしまうのか。」確かにその通りだ。僕もそうだけど、タバコも紳助も何もかも、ワイドショーのような長いものに巻かれて嫌っている節がある。こんな文もある。「危険やリスクは何から生じるかといえば、有事から生じるのではなく、平時にその有事がひそんでいたと思わなかったからなのである。」原発はまさにそうで、だからそう思わなかった僕らひとりひとりにも原発の責任はあると思う。
2011/09/22
ゆたか
4冊のセイゴオ語録の中で一番好き。「少数者の意見をちゃんと聞くのが民主主義なんですよと学校で教わったけれど、そのくせ結論はみんなが手を挙げて多数決で決めるのが民主主義なのだ。いったい少数者に意見を求めたのは何だったのか。」(p.163)小学生の頃こういう疑問は抱いたことがある人はおそらく多いだろう。でも、こうして明確に文章化した人は多分驚くほど少ない。こういう言に出会うのも読書の楽しみの一つである。
2013/01/31
Akito Yoshiue
3.11直後と世論も空気も変わってしまった今こそ響く言葉が多かった。
2015/08/16
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