コレクティング: 清川あさみドキュメンタリー
コレクティング: 清川あさみドキュメンタリー / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
写真に刺繍を施す、というよく考えたら誰かがコラージュとかで当たり前にやっていそうなこと。でも誰もしたことがなかったこと。ニッチを芸術へと昇華させた清川あさみさんを追うドキュメンタリーブック。水戸の美術館での展覧会のムックだったのかな?なので作品の点数が多い訳ではないです。でもやっぱりお気に入りは表紙にも使われている赤いもの。いつか実物を見てみたい。特別の刺繍糸を使っているのかしら、と普通の手芸屋さんで売っている糸を使っているのでちょっとびっくりしました。普通のものと普通のものなのに、魔法にかかったみたい。
2017/12/29
雨巫女。
《書店》しかし、美人ですよね。彼女のお陰で、刺繍の可能性が拡がったとおもいます。
2012/01/17
かぎしっぽ
水戸芸術館で行われた『美女採集』の公式カタログ。作品集というか、制作過程の写真中心。え、こんなしゃがんで刺繍を?あぐらで?と驚き。作品の美しさは言うまでもなく、やはり実物をこの目で見なければ!との決意を固くする。清川さん本人のコメントが一言二言載っているだけであまりないのが残念。でもだからこそ、震災後のモチベーションを問われて「すぐに色のある作品を作らなきゃって思った」と答えたのが印象的。
2013/11/21
りー
ディレクションはするけれど、写真は信頼できるカメラマンに撮ってもらっているそうです。解説に「そして結局、美術には言葉やアイディアだけが残ったのだ。それを普通の人はもはや美術とは思わないだろう」という現代美術が抱えるテーゼが語られています。清川さんの手法は工芸的でありながら、思考は純粋アート。そのバランスが絶妙で、冷静な観察者の視点と直感的な閃きを同時に感じます。何はともあれ、大規模展、またやってくれないかなー。美しいものを見たいのです。要するにそれだけなのです。
2018/12/25
かち
構想を練っている時が一番刺激を受けていて興奮する…というのはよくわかります ジャンルの垣根が低くなったということは複合的で在るのとは対照的に、余分なものを廃し純度が高くなっていくものだと思う。 表紙のように大きな単純なパーツを組み合わせたこの作品が一番力を感じるのはまさにそれだと思う。
2013/11/10
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