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白洲正子を読む

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作家
多田富雄
出版社
求龍堂
発売日
1996-01-01
ISBN
9784763096012
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白洲正子を読む / 感想・レビュー

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Gotoran

交友関係のあった各界の9名の著名人(免疫学者、美術家、心理学者、作家、歌人他)が『白洲正子(の著作)を読む』ことによって、彼女の人となりを夫々綴った9編の随筆と1篇の対談、さらに白洲正子による随筆(”ごめんなさい”)、加えて著書引用文による年譜と図版60葉入りアルバム含む。”韋駄天”の異名をとる女傑と云われた白洲正子を知り、理解するのに大いに参考になり、興味深く読むことができた。図書館本を読んでいたが、手元に置きたく途中から購入本に切り替えた。掘り出し物の逸品。

2013/12/15

ホークス

白洲正子氏について何人かの方が語る思いと、一部当人との対談によって、その実像と魅力に迫ろうとした本です。赤瀬川原平氏(路上観察『物件』と骨董の味わいは同じ)、河合隼雄氏(魂は外側の形の上に現れずにはおかない)、車谷長吉氏(ものそのものを見据える精神)等、目を見開かされる話が幾つも有ります。白洲正子とは、『こう言っておけば誰も文句を言わないだろう』といった有りようの対極に身を置き、己れの目と感覚の鍛練の中に生きようとした過激な精神だった、と言ったら大袈裟でしょうか。

2014/05/05

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