マンガの「超」リアリズム
マンガの「超」リアリズム / 感想・レビュー
きいち
ONEPIECEへの疑念表明で炎上したらしいけれど、ストーリーも描き方もディティールも各作品しっかり読んでいく視線は本当にマンガ好きなんだなと納得できる。◇「はだしのゲン」「この世界の片隅に」の空襲の場面に描かれる次どうなるかわからない右往左往ぶりと、俯瞰で戦闘場面を描くマンガに感じられるカッコよさの違いには納得だし、エロマンガ表現規制への拒否とその表現そのものへの逡巡ぶり、「聲の形」評も。◇そして、最終章が「神聖喜劇」。原作、のぞえ版最終巻の記述の後、主人公東堂の戦い方への憧れを読んで思いきり共感する。
2018/11/19
コウみん
マンガとは何か。 表見論としてのマンガ論は様々な形があり、その中で作者が読者に何を伝えたいのかをコマと絵として表現することで漫画は面白くなる。 マンガ学を学びたい人たちのための一冊であった。
2020/07/28
さとちゃん
まえがきにある「絵本はいいのに、マンガはだめなの?」が本書の出発点なのでしょうね。実際には絵本も小説もマンガも論文も玉石混淆なのですが、なぜかマンガは教育の場で悪者扱いされる。マンガが描き出すリアリズムとは、の考察が丁寧になされているので、その対象のとらえ方に同意できる部分、できない部分どちらも落ち着いて読み進めることができました。
2018/04/30
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