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フーコーの後で―統治性・セキュリティ・闘争

フーコーの後で―統治性・セキュリティ・闘争

フーコーの後で―統治性・セキュリティ・闘争

作家
芹沢 一也
高桑 和巳
重田園江
土佐弘之
箱田 徹
廣瀬 純
酒井隆史
渋谷望
出版社
慶應義塾大学出版会
発売日
2007-08-01
ISBN
9784766414042
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フーコーの後で―統治性・セキュリティ・闘争 / 感想・レビュー

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Mealla0v0

酒井隆史&渋谷望「フーコー・ファンク・犬」再読。90年代末~00年代初頭において(まだ講義録を参照できていない時点で)、フーコーの権力論を独自に発展させ、日本においていち早く新自由主義を批判していた酒井と渋谷。ドンズロやエヴァルドに触発されながら英国のカルスタ、米国の黒人運動(酒井『暴力の哲学』で考察されもするマルコムXの在り方、真実を語れば殺されるという少数者の生)から独自発展させたのだとか。そして、両者ともに日本における統治の歴史、その現在を見定めようとしている点は非常に勉強になるところ。

2021/02/16

Mealla0v0

本書は、後期フーコーに主眼を置き、生政治、セキュリティ装置、統治性などを主題に執筆されたテクストを多数収録している。その多くは、『社会を防衛しなければならない』『安全・領土・人口』『生政治の誕生』の解説的側面を持ち、講義録の内容を堅実に押さえている。他方、「フーコーを使う」という側面を、本書は併せ持つ。特に芹沢一也「〈生存〉から〈生命〉へ――社会を管理する二つの装置」、土佐弘之「グローバルな統治性」は、その最たるで、刺激的である。酒井隆史&渋谷望のインタヴューも注目に値する。

2017/02/11

アルゴス

規律とセキュリティの違いを日本の実例で考察した芹沢論文と、グローバルな統治性を現在の国際情勢に探った土佐論文が読み応えがある。まだまだフーコーも使いかいがある。★★★

2018/01/12

ちゃーりー

読み終わった。 難しい。 個人的には芹沢さんのが一番好き 具体的個別的事例の話がメインで、そこから理論の話に持ってくるからわかりやすい。 芹沢一也『狂気と犯罪』も読んでいたし、この人の研究内容無しにはあまり骨格のある話ができないのではないかと思った 他では高桑さんの「インセンティブとは何か」を始めとして多くの論者が、市場経済の変遷=新自由主義が、「自由という状態を設計して誘導する」ことによって、統治システムとして働いているという点の話などがあった

2015/01/04

transzendental

中期フーコー(生権力のフーコー)に焦点をあわせた論文集。どの論文も面白い。

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