GOZOノート 1 コジキの思想
GOZOノート 1 コジキの思想 / 感想・レビュー
田中峰和
図書館で借りるとき、内容を吟味せずタイトルのインパクトで借り、後悔することがある。この本もそんな一冊。吉増剛造は現代詩の最前線を切り開く詩人であり、詩の朗読もするパフォーマーらしい。詩集ではなく、エッセー集なので散文で書かれているが、気取っているのか難解なのか、よくわからないというのが実感。表題「コジキの思想」は62年、吉増が23歳のとき「三田詩人」に書いた詩人宣言。詩や芸術の歴史をもつ西洋に比し、日本は華麗なるゴミ捨て場。自分はまず、あらゆるものを拾い、むさぼり食うコジキであることから始めると宣言する。
2016/09/07
感想・レビューをもっと見る