KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ジャン=ジョゼフ・スュラン:一七世紀フランス神秘主義の光芒

ジャン=ジョゼフ・スュラン:一七世紀フランス神秘主義の光芒

ジャン=ジョゼフ・スュラン:一七世紀フランス神秘主義の光芒

作家
渡辺優
出版社
慶應義塾大学出版会
発売日
2016-10-06
ISBN
9784766423686
amazonで購入する

ジャン=ジョゼフ・スュラン:一七世紀フランス神秘主義の光芒 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

松本直哉

小説『尼僧ヨアンナ』で描かれた「ルダンの悪魔憑き」の尼僧ジャンヌと僧スュラン。小説は悪魔がジャンヌからスュランに乗り移ったところで終っていたが、実際のスュランはその後長い暗闇のような鬱状態を経て、少しずつ言葉を取り戻し、超常の独占的な神秘体験ではなく、しがない信者とともに暗闇の中を歩む信仰のなかで、去ってしまった不在の神を待ち望み、語りえないものであるからこそ語らずにはいられない、宙づりの神秘主義に到達する。生涯にわたったジャンヌとの書簡のやり取りは、一人称ではなく二人称の、語りかける信仰を彼に可能にした

2020/07/11

感想・レビューをもっと見る