翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて
翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムにむけて / 感想・レビュー
にたいも
〈(『戦争論』(1832)の著者クラウゼヴィッツの言葉をなぞって)「戦争とは他の手段をもってする誤訳や食い違いの極端な継続にほかならない」と言ってみたい。別の言い方をすれば、戦争とは無翻訳性や、翻訳失敗状態が、暴力の極限に達したものだ。(p.27)〉普仏戦争の発端となったエムス事件とドイツ語→フランス語の誤訳問題を読むと、AI翻訳に任せておいては大小の争いのもとになると想像してしまう。
2023/12/18
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