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たった ひとつのもの

たった ひとつのもの

たった ひとつのもの

作家
吉元由美
HABU
出版社
経済界
発売日
2012-03-23
ISBN
9784766785180
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たった ひとつのもの / 感想・レビュー

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やすらぎ

たったひとつのもの、それはどこにあるのだろう。どんなかたちをしているの。探しても見つからなかったらどうしよう。空は変わり続けているのに、今日の気持ちは留まろうとしている。新しい景色に触れればきっと感動するのに、自然に逆らって大切な時は過ぎていく。そんな日もあるよ。眩しさがいつもそこにあって太陽は燃えているけど、夕立の雲が足跡を消して街はきれいなったけど、薄暗くなって濡れている。ふと見上げると、雲のかたち、虹の励まし。偶然が幾重にも集まって、私たちは旅をしている。空に願いたい。明日に伝えたい。夢を忘れない。

2023/08/26

日奈月 侑子

読んだ後、心の中に涼しい風が吹いてくるような一冊でした。HABUさんの写真に映される空や海はとてつもなく綺麗で、それが詩と相まって、何だか穏やかな夏の風みたいな、そんな心地よさを生み出している気がします。詩の中では特に、忘却の岸辺、科学者と涙、忘れがたきものたちが好きです。忘れがたきものに関しては写真も、目を瞠るくらい綺麗でした。金色の光を放つ水面が、幻想的でした。他にも「!」の宮古島の写真や、未来への約束、砂の上の足跡の写真が気に入っています。透明感溢れる詩と写真で、確かにリラックスできました!

2012/06/06

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