こちらアホ課 (ケイブンシャ文庫 こ 1-6)
こちらアホ課 (ケイブンシャ文庫 こ 1-6) / 感想・レビュー
hirayama46
企業ものを集めたショートショート集。ほぼ再読だった気がしますが、面白かったので問題なしです。お気に入りはタイトル通りに馬鹿馬鹿しい表題作やシニカルな「運命劇場」あたりかな。全体的に、経済成長が当然ずっと続いていくと信じられていた時代のなかで、そのような状況のいびつさ、居心地の悪さを描いている作品が多かったのが印象的でした。
2018/05/20
新天地
やはりモーレツ会社員こそが働き手のあるべき姿とされていたのは歪なことだったと思い知らされる昭和61年発行の労働やサラリーマンをテーマにしたショートショート集。一番好きな話は「運命劇場」でこの話で、一般常識と信じられていたステータスに社会の同調圧力が加わると如何に危うくなるかも示されているし、文明が進み過ぎることへの警鐘もあって、なんのために働くかまで考えてしまった。2番目に好きな話は「養老年金」あるはずのない口座にあるはずのない金というミステリから最後はSFかつサラリーマンとうオチでアイデアと構成が見事。
2018/11/21
おいどん
SFとジョークは似た構造をもつな。と思ったのは小松左京が書いたからか。
2012/04/28
1977年から
1988年
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