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タイムトラベル大阪 (ケイブンシャ文庫 こ 1-12)

タイムトラベル大阪 (ケイブンシャ文庫 こ 1-12)

タイムトラベル大阪 (ケイブンシャ文庫 こ 1-12)

作家
小松左京
出版社
勁文社
発売日
1990-03-01
ISBN
9784766911534
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タイムトラベル大阪 (ケイブンシャ文庫 こ 1-12) / 感想・レビュー

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ねね

「大阪の歴史と言ったら?」「太閤はん」「じゃあ、その前は?」「…仁徳天皇凌」一気に千年の間を開けてしまう大阪人の大雑把さに、一体じゃあ過去の大阪はどないやったん?という疑問から始まった左京先生の独自歴史探求。新聞に掲載されたシリーズもので、素人と謙遜されてますが、凄く良く調べられてて面白かったです。「素人」ならではの偏見に囚われない見方もあり、石山本願寺と毛利の繋がりとか、ちょっと目からウロコでした。河内湾が大きく占めていた古代。以降も水捌けが悪く、化外の地と言われた土地、今の梅田とか?→続く

2016/06/26

がんぞ

古代に広大だった河内湾を仁徳天皇が北は枚方市から寝屋川市を通り城東区に至る「茨田堤」を造ることによって干拓し、今の東大阪市、大東市、門真市、守口市、城東区などが湿地帯から乾陸となった。最終的には江戸時代の「大和川付替え」で完了。応神帝(のちに八幡にひ比定)から始まる「河内王朝」。陽成帝は不行跡なので「清和」源氏と呼ぶ、八幡太郎源義家も河内生まれ/大阪人は「大阪城」以前の歴史に疎いが、その前は石山本門寺が長い。そのころ堺の繁栄は国際的。徳川中期、江戸の人口百万のうち五十万が武家、大阪四十万のうち武家は二千人

2018/01/01

aki

応神、仁徳朝あたりから源氏、南北朝、貿易都市・堺の勃興、石山本願寺、信長との対決、大阪城へと大阪の歴史をスケッチ風につづったもの。一番興味深いのは堺の町衆対信長のところだが、ちょっとはしょりすぎて、突っ込み不足の感も。15~16世紀の大阪を舞台にした小説が欲しかったな。何をいっても繰り言になってしまうが。もっとも油の乗りきった時期の万博、花博の仕事、晩年の病気・・・あれがなければ、これをしなければと思うが、そうしたものも含めての「表現」と考えるしかないか。でも正直悔しい。

2011/09/04

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