新超怖い話 6 (勁文社文庫21 59)
新超怖い話 6 (勁文社文庫21 59) / 感想・レビュー
夢追人009
私にとって勁文社文庫版のシリーズを読むのはこれが2冊目なのですが、私は後の竹書房の上質な真っ白な紙質よりも藁半紙の様な本書の紙質の方が古色蒼然として怪談には合うと思えますね。みんな本当に上手く考えられた話ですよね。嘘と言う意味ではなく良く出来ていますよね。酔った勢いで狐の稲荷を荒らして帰った医者に急患が飛び込んで来て、それは厄介なヤクザの親分さんだった。組の者達の恫喝の声に怯えながら刃物傷を縫合して行くのだが何故か即座に傷口がバックリと開いてしまう。気が付くと手元に米俵があり破れた穴から米がこぼれていた。
2020/04/20
hannahhannah
ナンバリングシリーズ第五弾。もう、このシリーズはデルモンテ平山とそれ以外という感じ。平山さんの話の怖さが断トツで、他の二人の話は印象に残らない。ネットをNET、チャットをCHATと表記しているのに時代を感じた。平山さんの話にヤクザや、ダメ人間、変質者が登場するようになってきた。現在の彼のスタイルの原型を見るような感じ。「親切心」は一人暮らしの女の部屋に変質者が侵入してくる話。前半はサイコホラーで、後半はオカルトホラーになる。「皮膚」は自衛官が体験した恐ろしい話。飛行機の墜落現場に派遣され怪異に憑かれる…。
2017/04/09
キー
勁文社から発刊された『新「超」怖い話』シリーズ第5弾。 1995年作品。 執筆者は、樋口明雄氏、加藤一氏、デルモンテ平山(平山夢明)氏。 第三章に収められた「運搬」「皮膚」の二編が素晴らしかったです。 警察から仕事を請けることが多い葬儀屋でのバイトで、腐乱死体を回収した結果起こった体験談「運搬」。 若い自衛官が、航空機が山に墜落するという大事故でバラバラに散乱した死体を回収した結果起こった体験談「皮膚」。 どちらも怪奇体験が霞むほど、怪奇体験の原因となる仕事体験談が壮絶でした。
2021/06/15
yoruyuki
夢先生の話だけ異常に怖いっつーか樋口、加藤と温度差がすごい。あと夢さんのスタイルは今もあんまり変わらないんだな、っつーのがわかった。過渡期の感じ。やっぱり夢さんてブレイクスルーなんだね。
2012/03/17
澤水月
再読97年夏
2000/08/11
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