シネコン111 吉野朔実のシネマガイド
シネコン111 吉野朔実のシネマガイド / 感想・レビュー
めしいらず
著者の映画「感想」集の第2弾。スタンスが批評でなく感想なので親しみやすい。ヨーロッパの少々マニアックな映画が多く採り上げられている。この傾向が肌に合う人は、観たい映画が増えて痛い目を見ることを請け合う。実に罪作りな本なのだ。この本のお陰で出会えた「ラヴェンダーの咲く庭で」「ミトン」「岸辺のふたり」の素晴らしかったことと言ったら!人生の潤いを増やしてくれた大変アリガタイ本。まだまだ観たい映画が山積だが、特に「パリ・ルーヴル美術館の秘密」「グッバイ、レーニン!」「チェブラーシカ」は何としても。
2013/12/02
カザリ
これを読んで、文章を連ねるのではなく、絵がかきたくなった。。コピックとコピック用のペンを買いたくなった。でも、すごく絵が上手だ、ぬけ感最高だと思ったら、吉野さんだったという。。そりゃ、絵がうまいわけだよね。おしゃれでほっとする本。そして、取り上げている本がほぼマイナーでなんだか、そこもぬけ感がある。
2017/07/15
きっち
漫画家吉田朔美によるシネマガイド。映画はけっこう観てるほうだと思っているのだが、紹介されている映画の半分は知らない映画だった。超メジャーな作品(「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか)もいくつか紹介されているが、ほとんどは単館ロードショー的な作品。ハリウッドではなく、アジアとか東ヨーロッパとか北欧とかロシアの作品が多い。観たい作品のページに付箋を貼りながら読んだのだが、ほとんどのページに付箋を貼ることになり、付箋の意味がなくなった…。最初からぜんぶ観ていこうと決めた。
2019/08/27
踊る猫
「天は二物を与えず」という諺は明らかに嘘であることを本書は良く教えてくれる。吉野朔実の映画評としては二冊目になる本書はイラストレーションがグッと控え目になったのだけれど例によってチャーミングで、そのイラストをこれもまたしっかりした文章が支えている。本書で取り上げられている映画は最近ではミヒャエル・ハネケ『隠された記憶』を観た程度なのだけれど、題名にはそんな意味があったのかと教えられることが多かった。それ以外にもユニークな映画鑑賞のスタンスを保っておられて、まさに好著。是非重版を願う。埋もれさせるのは惜しい
2016/10/19
Melon Matsuda
吉野さん視点のチョイスだろうし感想なんだけれども、読みやすいし解りやすかった。観た映画もあったけれども興味の持てる映画もたくさんありました。
2018/01/19
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