新装復刊 吉野朔実のシネマガイド シネコン111
新装復刊 吉野朔実のシネマガイド シネコン111 / 感想・レビュー
マッピー
吉野朔実のブックガイドが好きでした。だから彼女のシネマガイドも楽しみでした。が、111本紹介された映画のうち、私が観たのは『シービスケット』『スキージャンプ・ペア』『チャーリーとチョコレート工場』『ゆれる』の4本だけ。うっひゃ~、こんなに観てないのか。ヨーロッパや中東、中南米の映画も多く紹介されていて、日本の映画とハリウッドの作品ばかりが映画じゃないんだよなあって、当たり前ですが思いました。吉野朔実のイラストが、またいいんだよなあ。落ち着いたら、また映画を観ることにしよう。
2020/03/28
ちぇしゃ
新装復刊だけど前のバージョンは買いそびれてたので即買っちゃいました。こちらは「こんな映画が」に比べるとよりマニアックな作品が多くなってる印象。 よく知られている作品ではなく、おそらくよっぽどの映画好きじゃないと見に行かない良作が、あっさりとさっぱりと紹介されてる。内容に深く触れるのではなく、外堀を埋めるようなレビューの書き方は失敗すると意味不明になりかねないのだけど、吉野朔実は絶妙な距離を取りつつさらっと核心に触れる塩梅がすごい。
2017/07/18
更夜
吉野朔美さんは本当の映画好き。映画好きには2種類いて、「映画が好きな人」と「映画をこんなに観てる自分が好きな人」自称映画レヴュラーとか言っている人はプロ、素人含めて後者が多いと思ってます。この本は2002年から2006年あたりの単館系の映画ばかりです。丁度、単館映画館がまだたくさんあった頃でなつかしい。イランのバフマン・ゴバティ監督やアキ・カウリスマキ監督などを美しいイラストで紹介してくれて嬉しい。文章はともかく、映画のセレクトとイラストの上手さは抜群。今や個性的な単館映画館が閉鎖になって寂しい。
2019/12/29
還暦院erk
図書館本。購入したいクオリティ。さらっと描かれたカラーイラストの配色が抜群に美しい。大好きな皇帝ペンギンを初めとして、目つきの悪い犬たちとか迷惑そうな顔の猫とか酔っぱらったラバとか健気な馬や子どもらとか上手いったらありゃしない。ラフに描いても吉野先生の絵には華があるなぁと再確認。…で、紹介されてる映画は例によって知らない作品ばっかりだったけれど、多彩かつマニアックで目を見張った。映画ヲタクの人に読ませて感想を聞いてみたい!とにかく吉野朔実ファンなら一読の価値あり!おススメ。
2019/08/11
コリエル
この人が薦める映画ならばと思わせる数少ない作家であった吉野さんの映画レビュー集。ミニシア系の作品も多いので、上手く見られるかわからない作品も多いけどね。通して読んで、ミヒャエル・ハネケ監督が気になった。ファニーゲームとか紹介文読むだけで気分が悪くなる作品なんだろうなと思わせるんだけど、それでも。
2017/12/10
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