写真の新しい自由
写真の新しい自由 / 感想・レビュー
ほじゅどー
★★★写真は「誰でも出来て、誰でも出来ない」表現だ。誰でも簡単に撮れるようになったが、実に工芸的な完成度を示せる表現。寿司のようなもの。誰でも握れるが、寿司職人の握る寿司のようには握れない。古典的な風景写真は退屈だ。今日の風景写真は世界をどう見るか、どう捉えるかだ。写真家であるにはアウトサイダーでなければ。目の前のことから少し距離を置いて客観的にそれを観察する態度で写真を撮ると物事の細かい所に気づくようになる。写真にルールはない。自由に撮る。作ることに対する真摯な姿勢と遊び心があれば良い。
2017/05/08
Koki Miyachi
本書は「コマーシャル・フォト」の連載「流行写真通信」と「Photographers Now」などの記事、写真家本人のほか、関係する編集者などにも取材した内容などから構成されている。2012年から2016年までの写真家の最先端の現在をしっかり伝えてくれる素晴らしい本。最新写真家事情、新しいムーブメント、写真家たちが目指すテーマなど、刺激に満ちた内容が満載だ。こういう本がもっと出てくると本当にうれしいのだが。
2018/02/21
takao
ふむ
2020/09/24
わだ りゅうた
16年10月刊行のため5年の情報の間があり今現在の写真の動きまではわからないがとても面白く読めた。多くの写真家が紹介されており、写真の世界やプロとしてどのような活動を行っているのか、何を大切に写真を撮っているのか、などさまざまなことが知れてよかった。 項によっては退屈な内容や、あまり興味の湧かないものもあったが大半は本当に面白かった。 やはり写真にも時代の流れがあり現代このコロナ禍で写真のあり方がどう変化したのか気になるとこだ。
2021/11/29
サトル
月刊誌「コマーシャル・フォト」で連載されたファッション広告写真コラムをまとめたもので業界ネタがぎっしり散りばめられている。ざっと拾い読みした中で印象に残るのは、風景写真を撮るな!と銘打ってドイツの写真家アンドレアス・グルスキーが荘厳な視覚で神がかり的にとらえた地球の広告写真とも言える作品の数々。この他にもフィルム写真にこだわるアラスディア・マクラレンや奥山由之、新進気鋭で脚光を浴びるハーレー・ウィアーを知ることが出来た。また木村伊兵衛賞の存在意義や梅佳代をどう評価するか?というのは悩ましい問いかけだろう。
2021/01/08
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