藤田新策作品集 STORIES
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藤田新策作品集 STORIES / 感想・レビュー
けんとまん1007
本の装丁。自分にとっては、とても身近なもの。ただし、読むジャンルによって、その距離感は随分違う。藤田さんの作品は、自分がほとんど読まない分野の本の装丁だ。それでも、興味を持って図書館で借りてみた。本の内容云々を抜きにして、十二分に楽しめる作品集。一枚の絵であっても、隅々まで目を凝らして見ないと、真意が伝わってこないくらい、練られた作品ばかり。
2022/05/03
ぐうぐう
小説本の装画は、絵のうまさ以上に小説へ理解の深さが問われると、本書を読んでいて痛感させられた。藤田新策と言えば、まず浮かぶのがスティーヴン・キングだ。表紙を飾る装画は、小説の一場面を切り取って描かれることが多いが、例えば『ミザリー』の装画は、右半分が囚われた主人公の現実を描き、左半分が眠りの世界を描いている。それが1枚の絵の中で溶け合っており、まさに主人公の心境が見事に表現されている。このような絵は、小説を深く読み込み、理解していていないと描けないものだ。(つづく)
2022/03/08
陽子
絵からストーリーを想像してページを開きたくさせる。不思議でちょっと怖い絵が次々と現れる。海外作家、日本人作家。いづれもすごい絵ばかり。これらの絵を描くために、作品を熟読しているとのこと。だから、藤田氏は相当な読書家でもあるのです。乱歩もアルセーヌ・ルパンは新装版になり、表紙が変わっていました。どれも独特のムードが漂っていて、また再読したいなと思わせる。巻末にはそれぞれの絵の本紹介解説があり。宮部みゆき作品読みたくなった。作家の出す本をイメージして伝えるための装丁画家さんらの想いまでもが伝わってきた。
2024/08/25
ぐるぐる244
イベント【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の三・和洋折衷〉参加中 こちらのイベント〈其の一〉で教えていただいた作品集。藤田自身が選んだ作品ということだが、表紙にもなっている「IT」が素晴らしい。「淋しい狩人」宮部みゆきは「IT」とは全く異なる世界を描いていて、自分が小さい頃に通った本屋さんを思い出し懐かしい気持ちになる。
2023/08/12
san0604
キング好きな私には見慣れたイラストが沢山飛び込んできた。というか イラストを見て作品がすぐ浮かぶ!宮野みゆきのも結構読んでるし(というか どちらの作家の本も家に結構あるわ) かなり楽しめました
2023/03/11
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