ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界
ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界 / 感想・レビュー
starbro
京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者は、以前アートディレクターをしていたこともあって、著作の装幀はどの作品も凝っています。そんな作品群を一堂に会したファンブック、ファンでなくても京極 夏彦の世界を堪能出来ます。最近お弁当箱本が出版されないので、そろそろドカベン本をお願いします(笑) https://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=29445
2022/10/10
ままこ
ほぅとなる、妖しくも美しいビジュアル&デザイン&フォント集。改めて、荒井良さんの立体造形は百鬼夜行シリーズのイメージとぴったりだなと思った。書家の小林東雲さんは厭な字を依頼されたそうだが『厭な小説』の題字は、ほんとに厭な感じが滲み出てる。怪談絵本シリーズ、町田尚子さんのコメントも良かった。是非また近々コラボを希望。イベントでの講話を収録した【京極夏彦×装丁夜話】も興味深く愉しめた。知識の幅広さに感嘆。奥深い京極ワールドを堪能できるアート本。
2023/04/05
keroppi
今思い出すと、京極夏彦との出会いは、まだ名前も知らない頃、講談社ノベルス「姑獲鳥の夏」を書店で見かけ、その異様な厚さと、装丁に惹かれてであった。こうやってビジュアルで見つめ直すと、京極作品の魅力が浮き上がってくる。そして、巻末に収められたご本人が語る版面の作り方に驚く。京極作品の読みやすさは、ここまでコントロールされていたのか。また、水木しげる全集の制作裏話も感激した。京極さんが、自らデジタル修正までしていたなんて。この情熱があったからこそ、あの全集は出来たのだなぁ。
2023/04/10
みゆ
見るだけで楽しい京極さんのビジュアル本。装幀・装画の美しさはもとより、細部への拘りに驚く。中でも版面(本文の文字の配置)への配慮がスゴイ!漢字の含有率、字の画数、隣の行の文字との兼ね合い…そうした観点で語句や記号の調整をして読みやすさを追求してたとは恐れ入りました。一読の価値ありです('∇^d)☆!!
2023/04/07
bura
読友さんのレビューを読んで。京極夏彦の素晴らしさは数々の物語だけではなく、「妖怪」というコンセプトに基づくオールラウンドの創作にある。この本は元々グラフィックデザイナー・アートディレクターであった彼の「装丁・挿画」「京極イラスト・CG」「絵本・コミック」等々の様々な創作を写真中心にグラフィカルに取りあげている。一冊一冊にかける熱量が凄い。更に創作に関わった編集者、デザイナー、イラストレーター、造形作家たちのコメントも実に興味深かった。京極夏彦という底知れぬ才人をもっと知りたい方にお勧めしたい一冊である。
2023/04/20
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