青空
青空 / 感想・レビュー
Y2K☮
あの国の空を頭に浮かべながら再読。「生まれた所や皮膚や目の色でいったいこの僕の何がわかるというのだろう」この飾らないフレーズの持つ重みと苦味はきっと未来永劫まで残る。よく「青」は未熟や視野狭窄、そして世間知らずの代名詞として扱われる。青臭いとかケツが青いとか。でもさ、知識を蓄え、学歴を身に着け、地位も名誉も財産も十分すぎるほど手に入れた世界中の偉い人たちはいま何をしているんだよ。ノブレス・オブリージュどこ行った? 不当な苦しみに直面する人たちを救う。これ以上の正義がどこにある? 青いままで何かを変えたい。
2022/06/21
Y2K☮
今月の絵本。カイジがまた実写で映画になってるけど、アニメ版主題歌になった「未来は僕等の手の中」を最近また聴き始めた。この「青空」も好きな曲。シンプル。だからこそその率直さが響く。少し前にプロレスラーのエル・デスペラードがツイッターで歌詞を引用していてどうしたのかと思ったら「パスポートなくしました」というオチで笑ってしまった。海外行く度に何かしらなくす人だからなぁ彼は。でも新日本プロレスの大事なシリーズの直前に葛西純とデスマッチを戦い、挙句に大ケガして欠場しちゃう彼のロックな人間性はかなり好きだ。今が全て。
2020/01/15
さーくる・けー
元ブルーハーツ・真島昌利の名曲「青空」の歌詞に合わせて、フランス生まれのイラストレーター・Botchy-Botchyがイラストを付けた絵本です。巻末には吉本ばなながメッセージを寄せられています。マーシーのまっすぐで心震わせる世界観が良く表れている作品です。
2020/01/28
ありす
ギターを弾きたい、曲を作りたい、歌いたい。音楽がやりたい。ただそれだけ。ただそれしかない人生の凄みが音として伝わってきた。・・・神々しくて涙が出た。/ばななさんのメッセージを読んで、私も涙が出た。青空はもともと好きな曲だけど。ただそれだけ。それしかない人生の凄み。決して楽でも得でもなさそうだけど、それでいいじゃん、と励まされた気がした。必要なときにはちゃんと必要なものに出会えるんだな、と思えた一冊。
2023/02/26
ビシャカナ
エネルギッシュで誠実なTHE BLUE HEARTSの『青空』の歌詞に、それに負けないイラストを添えて改めて本として読むと響くものがある。吉本ばななの寄稿文がブルーハーツに、甲本ヒロトに、誰もが抱く思いを形にしてくれたようで最高。“目も、姿も、あり方も変わっていない。少しも汚れていない。”“こんな生き方があるんだ。私にもそれができるんだ。やるぞ、やってやる。”
2024/07/27
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