猥談: 近代日本の下半身
猥談: 近代日本の下半身 / 感想・レビュー
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
赤松啓介はすごい。国家の未来を憂いて共産主義に身を投じた結果、弾圧され服役したかと思いきや、こんどは日本文化の衰退を憂いて未亡人の寝屋に身を投じて夜這いを敢行する。なんでもやってみる。とにかくやってみる。そんな人物はほかにノッポさんとゴン太君しか知らない。はてさてほほー。やってみた人の話だから説得力がハンパなく、ホントだか大げさなんだかもうどうでもよくなる面白い話は、勢いがありすぎて夜這いの話から風俗・売春、宗教、赤軍、日本、ふんどしからはみ出して縦横無尽に暴れる巨人の男根のようにフェミニズムを薙ぎ倒す。
2014/04/20
tan_keikei
前半で赤松氏が飄々と語る夜這い、スラム街の性は経験者ならではの質感があっていつもながら面白い。対談で性を闘争的に論じる上野氏と「いやー、セックスってそういうもんじゃないよね。」というゴニョニョ感がある赤松氏と大月氏のとの態度の違いもこれまた面白い。
2014/04/18
あーさー
民俗学者の赤松啓介さんと、社会学者の上野千鶴子さんの“戦前戦後の下半身事情”を題材にした対談を、大月隆寛さんが「介錯(見届け役)」した作品。私は中古で1500円ぐらいで購入しましたが、定価3000円(+税)の大作です。大月さんのあとがきによると赤松さんがかなり原稿に手を加えたようですが、読み応え十分で良かったです。難しい議論になっても、題材が題材なので“置いていかれる”ことはなかったです。
2024/08/03
シゲフジ
下半身の民族学者、赤松啓介vs上野千鶴子で語られる知的下ネタ。 戦前のセックス事情から、釜ヶ崎の様相(今のあいりん地区)、どこから処女であることに価値が生まれたのかということまで語り尽くす。 興味深かったです。
2017/09/27
月水 ゆき
民俗学のゼミで先生に勧められ読みました。すごく興味深い話題がたくさん!
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