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金子光晴下駄ばき対談

金子光晴下駄ばき対談

金子光晴下駄ばき対談

作家
金子光晴
出版社
現代書館
発売日
1995-08-01
ISBN
9784768466643
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金子光晴下駄ばき対談 / 感想・レビュー

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三柴ゆよし

他の人たちも書いているが、稲垣足穂、田中小実昌との鼎談がやばいとしかいいようがなく白眉である。アナルのはなしと死人の悪口ばかりしている。野坂昭如も例によってドイヒーで、主に前立腺とクンニのはなしをしている。おかしいのが猥談と文学談義だと、金子光晴のテンションに明らかな差があるところで、後者となると途端に、「ふむぅ」とか言ってつまらなそうにしはじめる。あと一応現実世界に所属している人たちのはずなのだが、みんな「イィッヒッヒ」「ふぉっふぉっふぉ」などと笑うのが、テープリライトの人ナイスという感じでクソワロタ。

2016/11/30

ぞしま

数年ぶりに再読。稲垣足穂、田中小実昌の鼎談があいかわらず、ひときわ面白くて、声を出して笑ってしまう。あとは、富岡多恵子のも面白い。最後を飾る西脇順三郎はなんか緊張する。

2016/02/27

勝浩1958

稲垣足穂氏の出鱈目さは半端じゃないし、田中小実昌氏は私が入社したての頃ふらっと事務所に入って来られたことを思い出しました。ベレー帽がお似合いで、後ろにすらーっとした美女が控えておられました。この一筋縄ではいかないお二人との鼎談はもう爆笑ものです。昔の文士は自分の書きたいものだけを書いているが、今どきの作家はこじんまりとして、読者に媚びた文章しか書いていないような気がします。巻末の清岡卓行氏、西脇順三郎氏各氏との文学の話は格調が高くて素晴らしい対談でした。

2014/02/01

kousuke456

稲垣足穂と田中小実昌とのお下劣猥談が面白かった。本書を読んでいて一貫して感じられるのは金子光晴という人物のあっけらかんとした正直さだ。吉行淳之介も対談のなかで指摘しているように、自分を含めたすべての人間を同じ地平で見ることができるのは彼が詩人として評価されている一つの要因ではないかと思った。本人は「そうかなぁ」という曖昧な反応で自覚はないようだけど。

2012/12/15

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