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猫・陽のあたる場所: 武田花写真集

猫・陽のあたる場所: 武田花写真集

猫・陽のあたる場所: 武田花写真集

作家
武田花
出版社
現代書館
発売日
1987-10-01
ISBN
9784768477151
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猫・陽のあたる場所: 武田花写真集 / 感想・レビュー

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あ げ こ

花さんは猫を撮るために出かけて行く。〈猫だけでなく、猫のまわりの、猫に似合った風景〉を撮るために出かけて行く。路地裏や廃屋に、墓地や荒寺に、〈商店街の裏通り〉の〈空地〉に、〈薄暗い参道の隅〉の、〈飲み屋の提灯の下〉に、或いは店内の、〈入口に近い丸椅子の上〉に、〈家と家の間の軒下の陽だまり〉に、猫はいて、こちらとは無関係に、これまでも、これからも、そのようにして、居続けるのだと言った風。猫は例えば〈壊れた植木鉢や木箱といっしょくたになって〉寝ていたりする。とてもよい。花さんの撮る猫と〈猫に似合った風景〉は。

2022/04/01

宇宙猫

★★★★★ 風景や物が昭和らしくて懐かしい。猫は今の写真集より警戒感が強くて野性味が強い感じがする。写真の撮り方のせいかも知れないけど。

2023/06/30

ナハチガル

古書店で発見。野良ネコ好きにはたまらない一品。この本に納められているネコたちは、たたずまい、目つき顔つき、どれをとってまったくかわいくない、すさんだ町にさまよう住所不定・無職のオッサンのようで、たまらない味がある。唐十郎さんの序文がついているが、著者のほうがよっぽど文章がうまいと思う。「たいての墓地には猫がいるのだが、一匹もいなかった。セミが鳴いて蚊と鳩がいた。仕方がないからお墓を撮った」。名文である。「東京の町は、どんどん変わってしまいました。ここに写っている風景は、今はほとんどありません。」A++。

2019/08/12

moyin

花さんのカメラに向ける猫たちの視線は逞しい。猫たちのいた寂れた風景はすでになくなった。

2024/09/03

NагΑ Насy

光と影のあわいにあらわれるもの。

2015/02/14

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