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ティマイオス/クリティアス

ティマイオス/クリティアス

ティマイオス/クリティアス

作家
プラトン
岸見一郎
出版社
白澤社
発売日
2015-10-26
ISBN
9784768479599
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ティマイオス/クリティアス / 感想・レビュー

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singoito2

いずれ書架に置く予定だけれどとりあえず図書館から借りてきました。プラトンの形而上学であり宇宙論であり、輪廻転成神話ですが女性には叱られそうなところもあります。とはいえ、「神々から課せられた最善の生を現在に対しても未来に対してもまっとうしなければならない」P167なんて言葉には心底、シビれます。

2023/09/14

wadaya

二作品のうち、「ティマイオス」についてのみ持論を述べさせてもらう。「クリティアス」に関しては別枠で述べる。先ずは凄い作品だと言わせてもらった後に二つほど注意点がある。一つは紀元前に書かれたもので時代背景的に男尊女卑と思われる部分があること。二つ目は進化論を無視した当時の哲学であること。この事を差し引いて読んでいただきたい。この著作はプラトン後期のもので一般的に初読者におすすめされることはないが、これぞプラトン哲学の真髄と呼べるものであると確信する。「ティマイオス」は宇宙論(マクロコスモス)と人体→

2020/05/02

記憶喪失した男

「ティマイオス」にアトランティス大陸が沈む記述があると前評判で聞いていたが、読み直したら見つけた。一昼夜で沈んだとあった。「クリティアス」にあるオリハルコンの記述はオレイカルコスとしてである。「ティマイオス」は四元素説について書かれたものである。1、2、3、4、9、8、27、という数列が2のN乗と3のN乗を交互に書いたものだとこれを読んで知った。アトラスの島がアトランティスである。

2017/04/24

ヴィオラ

アトランティスのお勉強のつもりで読んだけど、メインはそこじゃなかった。「世界」とはどういう物か、今なら物理学とかなんだろうけど、それを考えること(哲学)でやってしまった、ある意味教科書的な一冊。もう、途中チンプンカンプンで、泣きそうになりながら読みましたw アトランティスについて触れた部分は本当に少ないのに、今じゃ「アトランティス」がどんな物か、東方のちっちゃな国の人間でもなんとなく知ってるっていうのが、すごい事だよなーって思います。 で、ムー大陸の言いだしっぺは誰?

2015/12/27

ゲニウスロキ皇子

プラトンによる宇宙創成論。神が全知全能ではない点が、本書一番の萌えポイント。三角形や比率の部分は、読み飛ばしポイント。いつもは周囲を太鼓持ちに変えてしまうソクラテスが今回は引っ込み、替わりにティマイオスがフローに乗せたイカしたリリックを披露し、オーディエンスのバイブスを上げる。神は自分の似姿である不死なる神々のみならず、不完全な死すべき存在を創造させ、宇宙を満たした。宇宙の完全性は、不完全な存在を抱合して担保される。後に新プラトン主義により精緻化されて、キリスト教と混淆するアイデアと思うと興味深い。

2017/08/16

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