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クダン狩り: 予言獣の影を追いかけて

クダン狩り: 予言獣の影を追いかけて

クダン狩り: 予言獣の影を追いかけて

作家
東雅夫
出版社
白澤社
発売日
2021-12-25
ISBN
9784768479889
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クダン狩り: 予言獣の影を追いかけて / 感想・レビュー

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HANA

前世紀末、jホラーが隆盛を極めた時期があった。本書はその時代に著者が件について書いたものを集めた一冊。あと百鬼園先生と小松左京の作品も収録されてます。内容は考察あり紀行文ありと多岐に渡り読んでいて実に楽しい。先に上げたお二方の作品は当然ながら、リングや新耳袋、岡山に見世物などのキーワードが頻出しあの時代独特のホラーの持つ熱気みたいなものをつい思い出させられるなあ。個人的には大部分が既読であったが、未読の同人誌に寄稿された部分、これがルポとして極めて重要なものであったし。読みながらあの時代を思い出しました。

2022/01/21

kokada_jnet

クダンって結局、単なる妄想・噂か、人工的に作った偽の剥製ぐらいというお話。特に面白い話はなかった。

2022/05/22

qoop

半人半牛の妖怪・くだんについて著者が二十数年前に書いた記事をまとめたものに、最新の研究動静に関する対談を付け加えた一冊。コロナ禍で多少クローズアップされたくだんに関する本…ではあるが、それだけだと如何にもニッチな一冊になってしまう。それは惜しい。むしろ怪談文芸のオーソリティである著者が、怪談文芸と都市伝説の融合点を求めたルポルタージュだという点に再注目して読むべきかも。個人的に、創作と実話の相互影響は関心があるし。

2021/12/31

ハルト

読了:◎ 予言獣クダン(件)の伝承を追う旅。予言をするという人面牛身の件と、牛頭女身の牛女。それらが登場する怪談を、クダンが実在したのか、どこから誕生したのかを考察する。▼一緒に載っている内田百閒の「件」と、小松左京の「くだんのはは」をあらためて読むと、そのゾッとする恐ろしさは、時代を越えて古びないものだと実感する。▼予言と牛と人間という組み合わせに、どんな意味があったのか。人面牛身と牛頭女身と別の存在でありながら、地域によって伝播の仕方がなぜ違うのか等。謎を残しながらも、クダン狩りを堪能できた。

2022/03/06

さまい

タイトルに惹かれ読んでみた。本書は20年前のムーに連載していたクダンに関するコラム、内田多聞の「くだん」、小松左京の「くだんのはは」で構成されているので、今更になって書籍化する必要があったのか疑問。それでも「くだん」と「くだんのはは」はタイトルは聞いたことあれど、内容は読んだことがなかったので、両編を読めて個人的には良い機会だった。

2022/03/12

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