スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし
スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし / 感想・レビュー
zero1
スイミーは学校にいる!知恵と勇気そして団結。小学校1、2年の教科書では定番。1977年から採用されている。弱肉強食の世界で仲間が食べられてしまう現実。岩陰から出られない小さな魚たち。スイミーは黒い目となって大きな魚のふりをする。誰にも役割があり、それぞれ大切な存在。残念なことに、この物語が採用されても学校ではいじめがなくならない。これは言葉に力がないということを意味しているのだろうか?それとも読者側の問題?詩人の谷川俊太郎の翻訳としても知られている。
2019/06/14
やすらぎ
大きな海に棲む小さな存在に光を当てた有名な絵本。物語の結末は印象的だけど、それまでの過程は深い海のようだった。華やかな魚群の中に黒いスイミー。その色のお陰で生き延びたのかもしれない。暗い海に佇む。考えながら泳ぎを止めないことで、心の持ちようが次第に変わっていく。沈むことも浮かび上がることも、思いがあればできるのかもしれない。この時間は孤独であり自由でもあるのだろう。きらめく海月、見たこともない様々な仲間。広い世界を知れば知るほど、興味が湧いてくる。その過程がなければ、結末の閃きは生まれなかったことだろう。
2024/02/23
馨
読んだ気でいましたが未読でした。絵や色遣いが独特で可愛かったです。スイミーがなぜ一人だけ黒いのかは謎のままでしたが黒いボディが役に立って良かったです。スイミー目線だと何でも大きいなぁ。
2024/01/01
れみ
図書館内で読了(2)小さい真っ黒な魚スイミーのお話。たしか小学生の頃に国語の教科書で読んだかも。大きな魚を追い払おうと小さな魚たちが力を合わせるところにグッときた。海の生き物たちが独特の色遣いで描かれていてワクワクする素晴らしさ。谷川俊太郎さんによる訳文もとても良い。
2015/01/24
masa@レビューお休み中
スイミーは黒くて小さな魚です。兄弟もたくさんいるのですが、兄弟はみんな赤いのです。スイミーは、兄弟からいじめられたり、仲間はずれにされたりすることはありません。でも、ある日大きな魚に兄弟たちが食べられてしまうのです。レオ・レオニの絵本の良いところって、きちんと起承転結があるところなんでしょうね。あとは、悲しいことや苦しいことを、ただそれだけでは終わらせないところじゃないのかな。だから大人が読んでも楽しいし、単純に気分転換のために読むというよりも、生きるヒントみたいなものをもらえるような気がするんですよね。
2013/07/06
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