雨ニモマケズ (画本宮澤賢治)
雨ニモマケズ (画本宮澤賢治) / 感想・レビュー
mai
思わず朗読したくなりました。学校での授業を思い出します。小林敏也さんの版画がとにかくすごいです。
2017/10/28
キジネコ
宮沢賢治の死の前年、病床11月3日と付記がある手帳の中の一部。死後に発表され「詩」として幾度も耳にし 目にした筈のコレが美しい版画とともに 感動を伴って戻ってきました。叙情に満ちた文言の一つ一つが私の中に起こした波を今、静かに見つめています。宮沢賢治の聖性と俗物性を私達は情報として知らされています。両面の振幅があってこそ「人」であろうし、欲に惑う瞬間が自省の時を与えたのだろうと 恥の多い己自身の人生を振り返って、考えています。版画のケンジが静かに私を見つめて問います「ドウイウモノニナリタイ?」と。
2014/01/09
桜子
何度も何度も、声に出して読んでみた。そしたら何だか悲しくなった。理想の人間像で、この詩を読むことで、がんばるうと思える人もいると思うんだけど、私は悲しかった。そういう人でなくていいからって、抱きしめたくなった。間違えてるのかもしれないけど、詩の捉え方は自由なはず。だから、私は私でいいはず。
2021/01/16
まめ@暫くイン率落ちます
いつ読んでも心が洗われる。
2020/02/07
テツ
冒頭だけ読んだのなら勘違いしてしまうけれど雨ニモマケズは雄々しい詩ではない。この世界の中で独り立ち尽くしながら森羅万象と対峙する存在の弱さと脆さが溢れ出してくる。そしてそこから生まれる諦観。生きることと全ての存在にやがて訪れる死への諦観。「サウイフモノニワタシハナリタイ」と願うけれど、私はそんな存在に到達することはできないのだろうという想い。自分が賢治大好きだということが理由なのだろうけれど、読む度にこの短い詩に感情の全てを刺激される。
2021/06/26
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