セロ弾きのゴーシュ (画本宮澤賢治)
セロ弾きのゴーシュ (画本宮澤賢治) / 感想・レビュー
はる
三日目にやって来たのは子狸。ゴーシュさんの弾く愉快な馬車屋を聴かせて。楽譜を渡すと狸の子はパーカッションを叩きます。「二本目の糸の時きたいに遅れます」(きたい どういう意味? 必ず?) 絵は小林敏也さん スクラッチという画法。でも下の色が厚そうにないのでどうやってスクラッチするのだろう? 文字も感情にあわせて色ちがい。
2022/01/20
遠い日
楽団でいちばん下手な演奏家のゴーシュ。セロの古さもさるこながら、腕が他の楽団員に追いつかない。毎夜毎夜の猛練習に絡む動物たちとの奇天烈なやりとり。邪魔をされていると感じたり、馬鹿にされたと感じたり、ゴーシュのコンプレックスは尖るばかり。そんなゴーシュの内心を救うこととなったネズミの親子との邂逅。そして、猛練習の結果がみごとに実った日。賢治作品では、まっすぐなテーマが見える物語。
2017/03/19
とよぽん
画本。小林敏也さんの絵は、「オツベルと象」とは全く違う画風で驚いた。ゴーシュよりも、彼の前に現れる動物の方がメインに描かれている印象を受けた。音楽・・・。芸術って、何なのだろう?
2017/01/06
lonely_jean
子どもの頃に何度も読んだが、こんな話だっただろうかと驚いた。賢治が本当に伝えたいこと、かどうかは今もわからないが、おそらくこういうことでは、と思われることをひしひしと感じられるのは、きっと大人になってからだろう。涙が出そうになった。ねこ、かっこう、たぬき、ねずみ。私も出会いたい。
2019/06/25
ayame@児童文学感想中心
絵と文章がとても合っている。素朴で力強い絵柄に迫力を感じた。
2024/03/15
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