自分を活かす思想・社会を生きる思想―思考のルールと作法
自分を活かす思想・社会を生きる思想―思考のルールと作法 / 感想・レビュー
はすのこ
実に微妙な本です…
2017/01/06
J. Tamura
哲学のモノサシで紹介されていた本。自分・他人・社会等には必ず何かしらの「ルール」が存在する。現実のルール社会に対し主体的であろうとする動機が持てなくなると、社会に組み込まれているという閉塞感が生じる。しかし、自分がどういうルールに従っているのか、どういうルールによって作られてきたのか、なぜこのルールに従っているのか等を考えていくと自分と他人、社会を相対化することができる。そして、相対化させたものについて選択を働かせれば、新しい自分を発見することできる。この過程は、知恵を働かせることでもある。
2018/02/18
佐藤一才
私には少々敷居の高い対談本だったようだ。でも驚くような先人の考え方が引用されていたり、知の偉人二人が繰り広げる思想論議は追っているだけでも面白い。爆問学問で学者の言い分がわからなくても面白いあれだ。吸収できた知識は100の内3にも満たないと感じるが、ここまで難しい話を面白い対談形式で出版した編集者に拍手!あとがきでも出てくるが、編集者の文章校正、構成能力は橋爪氏も舌を巻いたほど。読みやすさの秘訣は編集者にあります。
2013/04/15
亀山正喜
友人からプレゼントしてもらった。対談の内容が今の自分にちょうどよい抽象度であった。お二人の話は、今にも通じる本質的なお話ばかり。唯一食い違ったところが、ぽっかり空いた穴を埋めるのが、今後も宗教となるのか、思想になるのかといったところ。この対談は1994,現在は2023,未だ答えは出ていない。さて、自分はどう考えていきていこうか。竹田先生の「自分が自由であるために他者の自由を守る」はしっくりきている。つまりヘーゲル教?みたいに未来にはなるのか?とか非常に勉強になった。
2023/02/05
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