スポーツと遺伝子ドーピングを問う:技術の現在から倫理的問題まで
スポーツと遺伝子ドーピングを問う:技術の現在から倫理的問題まで / 感想・レビュー
しんさん
国際馬術連盟は、クローン馬の利用を容認している。そうなのか。問われているのはスポーツの価値ではなく、スポーツすることの意味。
2023/06/26
たろーたん
遺伝子ドーピングには二つある。一つはアスリートの身体の中に別の遺伝子を入れたり、操作したりするものだ。もう一つは、遺伝子の良い子供を作るもの。後者は、すでに2018年に受精卵のゲノム編集をした双子が中国で誕生し、研究者は有罪判決を受けている。もしこの子供がスポーツがすごくできた場合、この子供はスポーツから弾かれるべきか否か。テストステロンが多い女性など、生まれつきの素質でゲームから拒否される事例はすでにある。しかし、自分の意志でやったドーピングならともかく、(続)
2024/05/09
きぬりん
遺伝子ドーピングについての論文集。冒頭3章は、ゲノム編集の登場を受けた遺伝子ドーピングの技術的可能性の現状と、cfDNAを利用したリキッドバイオプシーによる検出技術開発の可能性とその技術的・倫理的障壁、競馬での遺伝子ドーピングの問題を紹介。残り6章はスポーツ哲学者や倫理学者による倫理的側面についての考察。遺伝子ドーピングに特異な問題としてデザイナベビーによる試合参加の是非の問題が指摘されているが、問題の指摘だけで考察を欠いており、全体的にはエンハンスメントの問題点をめいめいが主張するだけに終始。
2022/06/02
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