時の本: A Passport toTimeTravel
時の本: A Passport toTimeTravel / 感想・レビュー
スミス市松
「時間」とは何だろう? 本書は時間について様々な方向からアプローチしていくが、別にこの本を読んで何か具体的な回答が得られるわけではない(そもそも「時間」とは問いになりうる類いのものではない)。時間、それはとめどなく流れるものでありながら、同時に真空状態のように静止しつづけるもの。そこではあらゆるものが生起するが、それ自体には必ず終りがやって来る。時間とは果たして本当に失われていくものなのだろうか? ……私たちが「時間」について考えるとき、それはとりもなおさず「記憶」について考えることになるのかもしれない。
2011/09/29
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