困難な自由: ユダヤ教についての試論
困難な自由: ユダヤ教についての試論 / 感想・レビュー
元よしだ
図書館&自宅でノートをとりながらよみました。 ほぼほぼ2か月?? とくに図書館では、よこに「タルムード」をおきながら。。 贅沢でした。 最後の方、「ヘブライ語」についての部分が興味深かったです 以下引用 葡萄酒を意味するヘブライ語「ヤイン」を構成する三文字の数価の合計は七十になりますが、それは「神秘」を意味する「ソッド」の三文字と等価なのです。神秘「ソッド」は、タルムードの象徴学においては「聖書」の究極の意味を指示しています。 …最高です。。
2020/10/27
Amano Ryota
本書の訳者である内田樹さんが、自著『困難な成熟』で言及された、師エマニュエル・レヴィナスのユダヤ教に関する論集が、本書『困難な自由』です。この本には、ホロコースト後に生き残ったユダヤ人が抱える、「我々がユダヤ人として生き残った意味とは何か?」という切実な問いに対する応答が書かれていますが、読み手の明晰な知性及び、知性そのものに対する敬意に溢れていて、思考におよそ加減が無いために頗る難解です。ただ、読めない者に対して、なお何かを伝えてくる凄まじいメッセージ性があるので、読めなくても読むべき本だと感じました。
2015/10/09
yoshi41101
内田樹氏サイトのどこかで、はじめの数ページでこの人に一生ついて行こうと思ったという程の著者らしい。内容は難しいがなんだか凄い覚悟があることは伝わった。己のみならず他者にまでも責任を持ち苦難を引き受けて社会を作っていこうとする考えとか。かっこよすぎだ。「メシアニスムとは歴史を停止させるために到来するひとりの人間がいると信じていることではありません。万人の苦しみをわが身に受けることのできるわたしの能力のことなのです。わたしがおのれの能力と世界に広がるおのれの有責性を認識する、その瞬間のことなのです。」p152
2010/10/31
naga
『第二次世界大戦直後、東欧のユダヤ人社会がほぼ全滅し、西欧のユダヤ人たちが自失状態にあり、「ユダヤ人であること」に積極的な理由を見出しえずにいたまさにその時に、今ここでユダヤ人であることの意味とは何か?という問いに、正面から答えようとした論考である。』
2012/09/11
ts0818
内田樹先生の著作の影響でトライ。 訳してるのが内田先生でも、やはり、レヴィナス尊師の考えは難解。 再読する時間が欲しいかな。
2009/08/26
感想・レビューをもっと見る